幹事クリタのコーカイ日誌2007

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7月20日 ● グルメサイトを作らない理由。

 僕は食べるのが好きです。美味しいものを食べると幸せです。だから外食をする時にもなるべく評判の良い店を探していきますし、少々高くても美味しければ「もったいない」とは思いません。もっとも、気取って食べる「グルメ」ではなく、食べるのが好きな単なる「食いしん坊」なので、高いお店はお腹が膨れずに困ることもありますけど。

 昔は行ったお店のデータをシステムノートにちゃんと書きとめておきましたが、最近は携帯のメモリに店のデータがどんどん蓄積されています。先ほど携帯を見てみたら、100をはるかに超える数の飲食店が登録されていました。これだけデータが揃っていれば、どこか行こうという時にはすぐに電話をかけて空いているかどうか確かめることができて便利です。

 以前に友人に「グルメレポートのサイトが作れる」と言われました。確かに世の中にはそういうサイトがあって、特に自腹でレポートしているサイトは結構参考になることがあります。丁寧な感想とキレイな写真入りで作ってある個人サイトを見ると感心してしまいます。

 ただ残念なことに、味の嗜好というのはやはり人それぞれで、どんなにその人が美味しいと思っても、必ずしも僕も同じように感じるわけではないこと。店の場所や電話番号、駐車場の有無、価格帯などはとても参考になりますが、味に関しては自分が実際に食べてみないとやはりわかりません。

 逆に言えば、僕のレポートも他人には参考にならない可能性があるということです。さらに言えば、美味しかったかどうかは、その時の体調や気分、店の雰囲気やサービス、同行したメンバーによっても変わってきますので、あまり安易に「うまい」「まずい」を人に伝えるのは躊躇してしまいます。友達に言うのさえ注釈付きなのに、ましてサイトで書くだけの勇気は持ち合わせていません。

 もっとも、その手のサイトを作らない一番の理由は、単純に美味しい店を人に教えたくないからですけどね。美味しいお店を知っていることは僕のような「食いしん坊」にとっては自分の財産です。会社の人間に教えるのさえイヤなのに、まして広く世間に公開してどうするんだと。それで店は混む、味は落ちるでは目も当てられません。大事なことは内緒にしておくがよろし。