昨日の楽天ゴールデンイーグルスの先発投手はドミンゴ。元中日で活躍したピッチャーが楽天に入団して初先発でした。ドミンゴは西武打線を６回１失点に抑えて勝利投手になりました。やはり元中日の鉄平が５回に勝ち越し２ランを放ってドミンゴを助けました。

　昨日の広島の４番打者はアレックス。こちらも去年まで中日で活躍した外野手です。アレックスは年齢による衰えを理由に昨年末に中日を解雇されましたが、６月末に広島に入団。ここまで１５試合で打率.414、ホームラン３本の大活躍。最下位に喘ぐ広島を支えています。

　ドミンゴもアレックスも中日ではそこそこ活躍をしていました。ただ優勝を争うチームの外国人選手としては少々物足らない成績だったことも確かです。思い切って首を切ったフロントを責めることはできません。しかし、今のこの２人の活躍を見ると、まだまだ力はあったんだなと思います。

　楽天も広島も決して強いチームではありません。むしろ両チームともリーグで最も弱くかつ貧乏な球団です。高給でバリバリのメジャーリーガーを連れてこられるような財力はとてもありません。だからこそ彼らのような「リサイクル」選手を獲得して即戦力と見込んでチャンスを与えているのです。元中日ではありませんが、オリックスのローズも同様に巨人をクビになってパ・リーグに舞い戻って大活躍しています。

　アメリカに戻ってもチャンスに恵まれない彼らにとっても、当たるか外れるかわからない外国人に大枚をはたけない貧乏球団にとっても、ある程度の活躍が見込めるこれらリサイクル外国人選手を使うことはお互いのニーズが一致しているし、ファンにとっても、また彼らのプレーを見ることができるのは楽しいことです。

　周囲の環境を変えればまだまだ使えるのは人もゴミも一緒です。簡単に捨ててはもったいないですね。