幹事クリタのコーカイ日誌2007

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7月13日 ● 『ホタルノヒカリ』第1回。

 『anego』『ハケンの品格』に続く日本テレビ「働く女」シリーズ第3弾と銘打たれているドラマ『ホタルノヒカリ』。講談社のマンガを原作に、ベテラン脚本家水橋文美江が面倒くさいことが嫌いで恋愛も放棄している「干物女」の恋愛を描くラブコメディです。主演に綾瀬はるか、共演に藤木直人、国仲涼子、武田真治など。

 このドラマ、何と言っても見どころは綾瀬はるかです。長澤まさみ、沢尻エリカ、上野樹里ら「黄金世代」の一翼を担う彼女ですが、このドラマが連続ドラマ初主演。最近の作品『白夜行』『たったひとつの恋』がともにヒットしたとは言えず、いわば初主演にして正念場。これまでのシリアスで真面目なお嬢さん役から一転、コミカルにはじける役柄をどうこなすか注目です。

 その第1回目ですが、オフィスでの清楚なOL役はお手のものでしたが、オフタイムでの干物女ぶりは健闘してはいるものの、まだ吹っ切り方が足りない感じ。ジャージ姿で髪を輪ゴムでちょんまげにして独り言でオヤジギャグを言いながら缶ビールを飲む、そんな演技にあまりリアリティがないというか、単純に可愛らしく見えてしまうのです。これを上野樹里がやっていたら、どんなにか凄いことになっていたろうかと思わず想像してしまいます。

 綾瀬の演技を受ける藤木直人は、なかなか良い味を出していました。彼は綾瀬の上司にして同居人という、普通ならモロに主人公の恋愛相手のポジションでありながら、むしろ父親的な役柄をとぼけた味わいで演じています。普通の二枚目を演じるよりも、こういうちょっと捻った役をする方が、彼のムダに甘いマスクが甘くなり過ぎずに良いようです。

 とりあえず1回目はまあまあの出だしでしたが、今後はもっと綾瀬の演技がはじけられるかどうかがポイントでしょうね。コメディにして恋愛ドラマなんですが、可愛らしさがまだ過多なので、もっと落差の大きさがないと中途半端なありきたりのドラマになってしまうと思います。

 ところでこのドラマ、タイトルは『ホタルノヒカリ』よりも『干物女』の方がインパクトがあって良かったのでは?原作の知名度を生かしたいのは重々承知ですが、やっぱり覚えやすい方が良いと思うんですけどね。


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