幹事クリタのコーカイ日誌2007

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7月4日 ● 久間から小池へ。

 久間防衛相が辞任をし、後任に小池百合子だそうです。あからさまな選挙目当ての人事ですが、果たしてこれが本当に自民党にとって有効な選挙対策になっているのかどうか疑問です。

 まず久間が交代することは当然なのですが、どうして罷免ではなく辞任なんだろうと思ってしまいます。ここは安倍首相がリーダーシップを発揮して罷免した方がイメージが良かったと思うのに、裏で工作して詰め腹を切らせるやり方は陰湿な感じと「よきにはからえ」的お殿様イメージが重なって、決してプラスには働いていない気がします。

 しかも久間は辞めるにあたっても反省の言葉はなく、あくまでも選挙があるから党に迷惑をかけるから辞める、と言明してしまいました。これほどの重大な失言で謝罪も反省もなく「選挙対策」であることを理由に辞めるというのでは、全く国民を愚弄しています。選挙がなければ発言を誤魔化してこのまま居座ったわけか、と思わざるを得ません。

 安倍も久間の首を自ら切らなかったことで、リーダーシップの欠如をますます露呈してしまいました。いつまでも「仲良しグループ」で内閣ごっこをやりたいお坊ちゃまなんだな、と更に強く思わせたわけです。それに原爆肯定論者の久間を庇うことは、安倍内閣自体が原爆肯定内閣なんだと思われても仕方ありません。そもそもタカ派で「戦争のできる国」を目指しているわけですから、より強く久間発言を否定しない限り「やっぱりな」と思われてしまいます。

 それと後任の小池百合子。確かにこれまでも国防に関しての発言は多かったと思いますが、だからと言って適任者かどうかはわかりません。ただ選挙直前のピンチにとにかく広告塔として小池を担ぎ出してきたということだけは誰の目にも明らかです。最初の組閣の時に小池防衛相なら「内閣の目玉」にもなったことでしょうが、このタイミングでは魂胆が見え見えでかえって白けてしまいます。

 とにかくやることなすこと後手後手に回っている安倍内閣は、今のままでは参院選に惨敗することでしょう。そうなると安倍退陣も十分に考えられます。残り4週間でこの状況を逆転するには、民主党のスキャンダルしかありません。敵失頼みしかないほど、安倍は追い詰められています。


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