幹事クリタのコーカイ日誌2007

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6月26日 ● 『プロポーズ大作戦』最終回。

 この春のドラマで僕が一番はまっていた『プロポーズ大作戦』が最終回を迎えました。何回過去に戻っても長澤まさみの心を掴めずに現在に戻ってきてしまう主人公の山下智久。最初の頃は単に「高校時代に戻って楽しそうだな〜」と思い、途中からは「なんて情けない男だ、振られて当然だ」と突っ込んでいましたが、終盤は「これはこれで受け入れなければならない現実なのではないか」と感じさせるような展開でした。それだけに最後はどううまくドンデン返しでハッピーエンドに終わらせるのかとても期待していました。

 ところがドラマでは、いくら過去に戻っても簡単に人の心は変えられない、ということと、大事なのは過去を悔いるよりも今から未来を作っていくことだ、というメッセージで終わりました。若い視聴者に向けては確かにこの方が前向きであり、過去に戻って都合の良いように変えてしまうというのは反則であるというのは筋が通っていると思います。

 ただ、そう言ってしまうと、これまでのタイムスリップはなんだったのか、という疑問がどうしても残ってしまいます。タイムスリップによって主人公は成長をし気づきもあり、決してムダではなかったというのはわかりますけど、幸せの青い鳥は我が家にいました、というのと同じで、それじゃあ身も蓋もないじゃん、みたいな虚しさを感じます。

 どうせタイムスリップなんてホラ話なんだから、できたら最後までもっと気持ちよくホラ話で騙して欲しかったなぁと思いました。妙に前向きな人生訓は若者には良いかも知れないけれど、中年には逆に夢がありませんでした。まあ僕なんかはドラマのターゲットじゃないですから仕方ないですけどね。

 こちらとしてはそうなって欲しくなかったのですが、結局最終的には映画『卒業』みたいなことになってしまいます。また、花婿の藤木直人が妙に物わかりが良いのも気になったところ。初回から僕の注目は藤木直人がどうやって逆転されて諦めることになるのかだったのですが、そんなにあっさりと自ら身を引いていいの?というほど簡単でした。あくまでも山P視点だから丸く収まってしまったように感じますが、普通に考えたらこれじゃあトラブルだらけで、ここからがドラマになるんじゃないかというような終わり方です。まあ余韻がある終わりという解釈もできますけどね。年寄りには「そんなことしたら後が大変だぞぉ」って心配ばかりです。

 途中までは面白かったのに、話の落とし方がイマイチで、僕にはちょっと拍子抜けというか残念な最終回でした。


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