東京もカラ梅雨らしいですが、名古屋も梅雨入り後、なかなか雨がまとまって降りません。先週木曜日に梅雨入り宣言したその日だけ雨で、ずっとその後から晴れ。今週金曜日に雨が降ってまた土曜日は快晴。予想では日曜日夕方から月曜日にかけて雨が降るらしいのですが、それもまたすぐに上がるみたいですし、これではとても梅雨とは思えません。一時的には激しく降るのですが、長く続かないのです。

　先日クイズ番組で「雨の音を形容する擬音は？」という問題が出ていました。みんなで同じ答を書けば得点が入るのですが、普通は「ざーざー」か「しとしと」あたりだと思います。「ぽつぽつ」「ぱらぱら」あたりもあるかも知れません。しかし一部の若手芸能人は「ザー」と書きました。司会の島田紳助が「ありえへんやろ」と突っ込んでいましたが、複数の芸能人がそう書いたのも事実です。

　僕はそれを見ていて雨の「質」が変わってきたんではないかと思いました。確かに日本古来の雨というのは「しとしと」降るもので、激しく降ってきても「ざーざー」です。ところが「ザー」という風に感じるということは、雨が熱帯のスコールのように降るということです。いきなり短時間に激しく降るようなスコール型の雨が日本でも増えてきているから、若い人が雨をそう形容するのではないかと思いました。

　しとしとといつまでも降り続く雨ではなく、ザーッと降ってすぐに晴れてきてしまう雨。そんな雨が繰り返し降るようになってきたとしたら、実は日本は梅雨ではなく雨季になってしまったのかも知れません。いよいよ本格的に熱帯化が進行してきたのでしょうか。