幹事クリタのコーカイ日誌2007

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6月9日 ● 小遣い調査の結果に涙。

 毎年夏のボーナスシーズンに発表されている「サラリーマンの小遣い調査」によれば、1ヶ月の小遣いは平均で約4万8800円と、昨年より3300円増えたとか。景気が回復してきている表れだそうですが、果たしてこの額、多いとみるか少ないとみるかは、まさに人それぞれでしょう。

 平均というのはしばしば数字の嘘を含むものですが、この手の調査では群を抜いて高額の小遣いを持っている人が平均を引き上げてしまうものです。そこで元のデータを見てみようと調査をしたGEコンシューマー・ファイナンスのサイトにあった調査結果を読んでみましたが、残念ながら最高額や最低額は公表されていませんでしたが、いろいろと面白いことはわかりました。

 調査対象は500人で20代、30代、40代、50代が125人ずつ。年収ですが、500人のサラリーマンのうち1500万円以上という人が19人。50代以上が125人もいるのですから、一流企業の部長クラスならこれくらいは貰っていても当たり前かも知れませんが、この「以上」が曲者で、もしかしたら中には年収5000万円、月の小遣い100万円なんて人がいるかも。

 逆に年収300万円以下が38人。1500万円以上の倍もいます。300万円以下のサラリーマンって、新入社員並みってことでしょうか?派遣社員もサラリーマンに入っているのかな?「格差社会」「二極化」という言葉がリアルに迫ってきます。

 優雅な独身が多い20代と、僕のような住宅ローンと教育費に苦しむ40代では当然大きな差があって、20代の小遣い平均56100円なのに対し40代は42100円。こういう数字を見ると独身男性は結婚したくなくなりますよね。年収は多分倍以上に増えているはずなのに小遣いは4分の3になってしまうんだから。それを証明するかのように、この春、小遣いが額がアップしたか?という質問に「アップした」のは20代で、逆に30代、40代はほとんどが「変わらない」もしくは「ダウンした」です。せつなくて涙が出そうです。

 さて、その小遣いの使い道ですが、最も多いのは昼食代。その昼食代の平均額が1食わずか590円。厳しいです。確かに600円×20回でも12000円ですから、5万円弱の小遣いの4分の1は消えてしまいます。でも普通の定食屋でランチしたって800円くらいはすぐに消えますし、お茶まで飲んだら1000円を超えてしまいますから、600円以下に抑えるのはいろいろ工夫しているんでしょう。

 同様に1回の飲み代(外食)平均も4380円と少なくなっていて、これでは2次会にも行けません。特に30代は月平均外食回数が3.1回、1回平均4020円ですから、月に約12000円しか飲み代に使えないのです。それでも昼食代と合わせて小遣いの半分が消えます。厳しいです。これでは女性とデートしたら「奢る」のに躊躇する男性が多いわけです。デート代で小遣いなんかあっという間に消えてしまいます。誕生日のプレゼントに10万円のバッグなんかねだられたらサラ金に行くしかありません。そりゃ不倫なんて金持ちしかできないわけです。

 そして最後に「小遣いが倍になったら何に使うか?」という質問に対し41.4%がなんと「貯蓄・投資」と答えたのです。こんなに厳しい小遣い状況なのに、それでも増えたら貯蓄に回すなんて、なんと日本人は堅実なんでしょう。いくら同じ境遇とは言え、これはちょっと僕には真似できません。小遣いが増えたら、当然美味しいものを食べて、好きなテニスをやって、旅行に出かけて、新しい服や電化製品を買う。もしかして僕の生き方は間違っているのでしょうか?

 ちなみに僕と同じ40代は全世代中で小遣い最低というのは最初に書きましたが、小遣い金額は既婚<未婚、子あり<子なし、地方<関東4県ということだそうですから、僕は世の中のサラリーマンで最も小遣いが少ない条件を全て満たしてしまいました。僕と同条件の人の平均小遣い額は掲載されていませんが、調査結果によれば既婚者の小遣いは独身者の67%、子持ちは子なしの73.5%、地方は関東の73.1%でしかないので、それを全て掛け合わせると、な、なんと、僕と同じ条件の人の平均小遣いは月額15155円。高校生かよっ!

 戦時中の標語じゃありませんが、40代既婚男性にとって「贅沢は敵」です。でも当時のパロディ同様、「贅沢は素敵」なんですよねぇ。


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