プロ野球はいま交流戦の真っ最中。去年も一昨年もこの交流戦で勢いに乗ったチームが優勝しているので、ペナントレースの行方を占うにも大事です。

　ところが今年はどのチームがというよりも、パ・リーグがセ・リーグにここまで30勝20敗と大きく勝ち越しているので、それぞれのリーグ内ではあまり順位が動きません。もちろん日本ハムのように１０連勝と白星を重ねているところはありますが、同一リーグの相手にこれだけ連勝すれば一気にごぼう抜きできるのに、なかなかそうはいきません。

　セ・リーグで辛うじて勝ち越しているのが巨人と中日。１位と２位のチームだけが交流戦で勝っているのですから、セ・リーグは順位はあまり動かなくても、２強４弱へとゲーム差はどんどん広がっています。 　昨年覇者の中日はともかく、Ｂクラスが住み慣れてきたかと思われていた巨人がここまで勝つとは少し驚きです。それもこれも今年パ・リーグから引っ張ってきた小笠原と谷のお陰です。これに李も加えて２番から４番までがパ・リーグの主軸だったのですから、そりゃ強いわけです。

　それに比べて中日は主力の故障や不調が多すぎます。特に先発投手陣がボロボロなので、やりくりが大変そうですが、それで２位なら十分かも。早く面子が揃って、一気に巨人を叩いて首位に躍り出て欲しいものです。