幹事クリタのコーカイ日誌2007

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5月31日 ● 朝青龍の復活はなるか。

 夏場所で全勝優勝を果たした白鵬が横綱になりました。武蔵丸引退以後、長らく続いた朝青龍の一人横綱時代も終わりました。まだ若く、しかし攻めても受けても万全の白鵬への期待は大きく、朝青龍を超えるような大横綱へ成長することを期待されています。

 白鵬は故障さえなければ、このまま立派な横綱へと育っていくことでしょう。問題はまだ若い割に晩年のような衰えを見せた朝青龍です。春場所に3敗、夏場所は5敗。去年まではほとんど負けることがなかった朝青龍が随分と脆くなりました。

 もちろん囁かれているのは稽古不足の声。もっとも朝青龍が稽古不足なのは今に始まったことではなく、随分前から指摘されていました。それでも長らく勝てていたのは、彼の才能と周りの力不足ゆえでしょうか。相撲界では「三年先の稽古をしろ」と言われるように、いましている稽古が三年先に結果として生きてくるわけで、逆に言えば三年前にさぼっていたツケを今になって朝青龍は払わされているのかも知れません。

 白鵬に同じ横綱として並ばれたいま、もう一人横綱時代の重圧はなく朝青龍はこれまでよりも伸び伸びと相撲が取れるようになります。それがプレッシャーから解放されて好結果に結びつくのか、それとも責任感ゆえに勝ち続けることができたのに、これからは強気さが陰を潜め凡庸な力士となってしまうのか?

 白鵬というライバルを得て、再び朝青龍がかつての勢いを取り戻し、両横綱が毎場所優勝を争うような時代を築くことが理想ですが、逆に過酷な一人横綱時代の反動が出て、最悪は、このまま若くして引退してしまうこともあり得ます。名古屋場所は新横綱白鵬と地元で大関取りの琴光喜だけではなく、再起にかける朝青龍の土俵も注目したいと思います。


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