幹事クリタのコーカイ日誌2007

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5月18日 ● どうした?山崎武司。

 名古屋の野球名門校愛工大名電からは現役タイトルホルダーの選手が3人います。1人は言わずと知れたイチロー。もう1人は今年から横浜に移籍した現役最年長投手工藤公康。そしてもう1人が楽天の主砲山崎武司です。この3人は工藤の5年後輩が山崎、山崎の5年後輩がイチローです。

 イチローはもちろん、工藤も西武-ダイエー-巨人と目立つ球団を渡り歩いてきた200勝投手だけに球史に残るような大投手ですが、この2人に挟まれた山崎はかなり地味。中日時代にホームラン王を獲得したことがあるとは言え、当時も4番ではなく6番あたりが定位置で、大きいのを打つかと思えば肝心なところで三振や凡打を繰り返すタイプのバッターでした。

 中日からオリックス、そして楽天と移籍していくたびに、少しずつ表舞台から遠ざかっていく感じで、このままひっそりと引退することになるのかなぁとちょっと心配をしていました。名古屋のファンは一度中日に在籍した選手にはいつまでも身内感覚で優しいところがあります。まして山崎のように地元出身の選手は、例え他球団に行っても「タケシ、タケシ」といつまでも可愛がってもらえます。交流戦で名古屋に来た時の山崎の人気は、ナゴヤドームに行ったファンなら誰でも知っているところです。

 今は楽天の数少ない大砲として、そこそこ活躍していることはわかっていましたが、とは言っても一昨年が.266の26本65打点、去年が.241で19本67打点。弱小球団の楽天だからこそ使ってもらえる程度の成績で、他球団ならせいぜい一発期待の代打でしかありません。

 その山崎が今年はなぜか大爆発しています。昨日の日本ハム戦でも4安打3本塁打5打点と、田中幸雄の2000本安打達成を霞ませてしまうような大当たり。今年はここまで.298で18本43打点、本塁打と打点の2冠王です。楽天が指定席の最下位を脱出し4位争いをしていられるのも山崎の活躍のお陰です。

 昔からのファンとしては、もちろん嬉しいことは嬉しいのですが、「おいおい、本当かよ」という不思議なものを見るような気分です。年齢だってプロ21年目39才の大ベテランが、ここにきて生涯最高のバッティングをしているなんて、まるでマンガ「あぶさん」みたいです。

 もちろん、できたらマンガのようにいつまでも長く活躍を続けてくれれば良いですが、まずはこの1年を最後まで息切れせずに乗り切って欲しいと思います。どうも昔から見続けてきているだけに、タケシは信じられませんから。


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