幹事クリタのコーカイ日誌2007

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5月12日 ● 3つのお願い。

 僕が小学生の頃「4つのお願い」というちあきなおみのヒット曲がありましたが、僕は秘かに神様に治して欲しい「3つのお願い」をしていました。1つめの「お願い」は寝付きの悪さを治して欲しいということ。2つめの「お願い」はド近眼を治して欲しいこと。そして3つめが「乗り物酔い」でした。

 家に自家用車がなかったせいもあって、僕は特にクルマが苦手で、自家用車なら乗って30分で、タクシーなら20分、バスは10分で気持ちが悪くなっていました。体調が悪い時は電車でも酔っていましたが、鉄道はそれでも1時間くらいは何とか平気。何より苦手なのはバスで、あのバスの車内独特の匂いを嗅いだだけでもう「ムカッ」ときていました。

 バスが苦手な小学生は当然のことながら遠足が嫌いです。小学3年生の時、遠足のバス内で派手に嘔吐して以来、すっかり遠足恐怖症になってしまいました。遠足でバスに乗る時は一番前の窓際に座り、窓を開けて外をひたすら睨んでいました。中学2年の遠足が、先生たちのやる気が空回りして、本当に徒歩の遠足になったことがあり、生徒たちはみんなブーブー文句を言っていましたが、僕はひとりだけ清々しい気分で張り切って歩いていました。

 大人になって自分でクルマを運転するようになってからも、助手席なら良いのですが、後部座席に乗ると相変わらず酔うことが多いです。これは僕の娘も全く同じで、生まれた時から散々クルマに乗っている癖に酔うなよ、と思う反面、その体質は僕の遺伝だから仕方ないかとも思っています。

 タクシーは社会人になってからかなり乗り慣れたのですが、実は昨日久しぶりにタクシーに乗って気分が悪くなりました。原因は複合的なもので、慣れない早起きをしたため寝不足だったところに加え、朝食が前夜の残りのカレーライスで、着ていた服が細身のパンツでお腹を締め上げていた上に、久しぶりにネクタイまでしていたという悪条件が重なったところで、携帯のメールを読んでしまったのです。

 メールを読んでいる途中で「これはマズイ」と思ったのですが、もう後の祭り。タクシーが走れば走るほど、どんどん気分が悪くなっていきました。しかも40分以上もかかる遠方のクライアントだったため、途中で降りるわけにもいきません。ようやくフラフラでクライアントにたどり着いた時には、口も利けない真っ青な顔をしていました。幸い自分がプレゼンするまでは1時間近く余裕があったため、何とか回復しましたけど、もし着いてすぐに喋れと言われてもギブアップしていたことでしょう。

 そんなわけで、小学校の頃に神様に頼んだ3つのお願いは、未だに何ひとつ聞き届けられていません。大人の知恵で何とかごまかしてはいますが。このまま神様は僕のことを無視し続けるんでしょうねぇ。残念です。


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