幹事クリタのコーカイ日誌2007

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4月17日 ● 『冗談じゃない!』第1回。

 『華麗なる一族』で高視聴率を叩き出したTBS系夜9時枠の後ドラマ『冗談じゃない!』。前作が金にあかせた大河ドラマ並みのA級だっただけに、このドラマもそこそこ予算があることはわかります。織田裕二、上野樹里、大竹しのぶ、飯島直子と主演級俳優を4人も並べて、それ以外のキャストも草刈正雄とか田口浩正とか田中圭とか名前の通った人たちが出てきます。

 それにしたって南仏ロケは奢りすぎでしょう。スタッフが南仏に行って遊んできたかったのか、と勘ぐりたくなるような観光シーン満載。ドラマの進行上どうしても必要か?と問われたら、スタッフ以外の誰もが「なくても良いんじゃないの」と答えると思います。なんだか見ている方はちょっと白けてしまいました。だってそれ以外のシーンでは本当に普通のドラマのセットですから。『華麗なる一族』のようにあっちにもこっちにも金かけてますよ、というのならわかるけど。

 このドラマの企画が発表された時から僕が危惧していた織田裕二と大竹しのぶがかつて恋人だったというミスマッチ感はやはりしっかり感じました。どう見てもこの2人が付き合っていたなんて信じられません。役の上では織田40才、大竹45才ということになっているようですが、実年齢は織田39才、大竹49才と10才の年の差があります。

 ただ問題はその年の差だけではなく、大竹しのぶのようなタイプの女性が20代の時に大学生なんかとは決して付き合わないと思うのです。僕は若い頃は年上の女性とばかり付き合っていたのでわかりますが、まだ自分で金も稼いでいないような中途半端な若い年下の男性と付き合う女性は、大竹のような天然わがまま振り回し系では決してありません。大抵は面倒見が良い母性全開アネゴ系です。大竹タイプの女性は20代の頃に40才くらいのオヤジを転がしているものです。さらに言えば、織田のようなタイプの男もあまり年上とは付き合わないと思います。

 だから母親役は飯島直子にしておけば良かったのです。飯島の実年齢は39才です。19才の時に同じ年の織田と付き合っていて別れてすぐに草刈正雄と出会って結婚して子どもを産んで、その娘が20才の上野樹里という設定でも無理はありません。大竹と上野なら若い上野の圧勝ですが、飯島と上野なら40才の男ならどちらに行くかはわかりません。織田と大竹ではこの先の展開でも特に何も起きないだろうなと思いますが、織田と飯島なら現役感バリバリで何か起きるかもと思わせます。ドラマの設定上、何もないだろうと思われては意味がありません。そういう点でも大竹はミスキャストです。

 それと上野は「のだめ」の方がはるかに生き生きしています。今回の役は単なる天然お嬢さまなだけで「のだめ」の繊細さ鋭敏さとは似て非なる役柄。とてもとても彼女の演技力を生かし切れていないように思います。大竹や上野に限らず俳優陣は演技力のあるメンバーが揃っているだけに、何だか歯痒い第1回でした。まあそれなりに面白かったから2回目からも見ますけどね。


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