幹事クリタのコーカイ日誌2007

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4月12日 ● 石原と細木とみの。

 統一地方選は自民でも民主でもなく「現職」が勝ったという印象でしたが、やはり目玉は東京都知事選。浅野がなんだかハッキリしなくて冴えないために、石原優位は動かないとは思いましたが、「暴君」を支持する都民が280万人もいるとは思いませんでした。圧勝という結果は驚きです。これでどんな暴言を吐いても税金を自分と家族のために使い込んでもOKというお墨付きを都民は石原に与えてしまったたわけで、つくづく自分が東京に住んでいなくて良かったと思います。

 それにしても僕の周りにあまり「石原が好き」という人がいないので、この人気について理解しがたいものがあるのですが、考えてみればテレビの中にも石原に似たような人が人気を得ていました。

 例えば細木数子。占い師というよりは単なる偉そうなことを言う「説教ババア」キャラなんですけど、これが高視聴率を取るのだからわかりません。僕は細木が出ているというだけで決してその番組を見ないくらいイヤなんですけど、好んで彼女を見たがる人が世の中にはたくさんいるんですから不思議です。

 例えばみのもんた。ラジオ時代のみのもんたは嫌いじゃありませんでした。「珍プレー好プレー」のみのも良かったと思います。しかし今のみのは正直苦手です。なんであんなに偉そうなんでしょう?「あるある」同様に、みのの番組も捏造疑惑が囁かれていますし、僕は彼が司会をしている番組はやはりひとつも見ていません。

 石原慎太郎も細木数子もみのもんたも、みんな偉そうで上から目線で見ていて、僕なんかつい「なんだこいつ」と思ってしまうのですが、逆に彼らの支持者は「こうだ!」とわかりやすく決め付けてくれるから好きなのかな、と思います。回りくどいことを言われるよりも、内容は怪しげでもハッキリと断言さえしてくれれば「頼りがいがある」と思い、「難しいことはわからないけど、この人に任せておけば安心」だと感じるのでしょう。

 こういうのは思考放棄だと思うのですが、言葉の内容よりも受ける印象を優先するという人もいますからね。僕は以前「投票する時はわたしはわたしの勘を信じるの」と言い切った女性に呆れたことがあります。経験に基づく勘ならある程度は正確だとも思いますが、単なるイメージによるヤマカンほど当てにならないものもありません。と言うか、巧くイメージ操作されている可能性があるので、むしろハズレが多いかも。

 今回の都知事選で石原は彼にしては随分と「謙虚」で「反省の色」を示しながら選挙戦を戦ったそうです。それだけで「公私混同は良くない」と思っていた人たちが「あの石原さんが反省しているんだから許すか」と思ったんだとしたら、あまりにも底が浅いというか、バカ正直というか、そんな安易なパフォーマンスに騙されるから「B層」だと政治家からバカにされるんです。その証拠に当選した途端に石原は元の「暴君キャラ」に戻ってしまったじゃありませんか。

 ところで石原と細木とみのは西日本でも人気があるんでしょうか?何となく3人とも関東でより支持されているというイメージなんですけど。そりゃもちろん、そうした彼らに関する「イメージ」も所詮テレビのことですから、どこまで計算して作られたものかはわかりませんがね。


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