世界フィギュア選手権で何と安藤美姫が金、浅田真央が銀を獲得。日本女子選手のワンツーも史上初めてですが、その２人がともに名古屋で生まれ育ったスケーターだというのもまた地元名古屋の人間としては格別に嬉しいところです。しかも中野まで５位に入賞して、世界のＴＯＰ５の３人が名古屋っ娘なんですから、本当に素晴らしいことです。

　キムヨナがジャンプを失敗してフリーの得点が伸びなかった時点で安藤が逆転できることは疑いませんでしたが、浅田真央があれだけの得点を叩き出すとは思いませんでした。安藤としては、浅田を超えるにはノーミスしかない、そのためには４回転は封印して確実にいくしかないという決断だったのでしょう。その計算通りにぎりぎり浅田をかわして優勝することができました。

　堅実に優勝を勝ち取った安藤も立派なら、ＳＰの失敗をあそこまで挽回できる浅田もすごい。まさに世界のトップに相応しい２人の滑りだったと思います。「金」と「銀」、２人の名古屋娘、と言えば思い出すのはもちろん「きんさんぎんさん」。ぜひ安藤と浅田が金銀のメダルを持って「金は200点」「銀も200点」と言いながら、次のバンクーバー五輪でこの世界フィギュアの再現を誓って欲しいものです。