こちらによると、いま放送中のドラマ『ヒミツの花園』をコミック化するそうです。まあ過去にもこうしたコミカライズは前例がないわけではありませんが、基本的には大ヒットしたドラマ（『冬のソナタ』とか）じゃないとあまり意味がないと思います。需要のないものをコミックにすることは文化的にも商売的にも資源の無駄遣いでしょう。

　『ヒミツの花園』は決してヒットしているドラマだとは思えませんが、どうしてあえてコミック化するかと言えば、設定が少女マンガ家と編集者の職業ドラマであり恋愛ドラマだから、少女マンガとの親和性が高いだろうということ、そしてマンガの世界の話だから、ドラマのファン層とマンガのファン層が重なるだろうという読みがあるからでしょう。

　実際マンガ好きである僕も最初のうちはこのドラマを見ていました。しかし第１回を見た後に書いたように、このドラマはあまり面白くありませんでした。と言うか、マンガ好きだけに細部のリアリティの無さに拒否反応が出てしまったのです。結局２回しか見ていないので、その後ドラマが持ち直して面白くなったのかどうかは知りません。もしかしたら今はとてつもなく面白くなっていて、だからこそコミカライズするのかも知れませんが、残念ながら視聴率的にはヒットドラマにはなっていないようです。

　ということで、マンガ好きな僕としてもコミカライズされた『ヒミツの花園』には食指が動きません。本当にコミックにする意味があるんでしょうか？どうせやるなら『花より男子２』（これはコミックが原作だから論外）と視聴率トップ争いをしている『華麗なる一族』でしょ。浦沢直樹でコミック化して欲しいです。弘兼じゃイヤ。