テニスサークルのメンバーで４年間JICAからケニアに行っていた男が戻ってきました。先月１４日にナイロビを立ち、１６日からすでに名古屋大学で働き始めているということで、急遽昨晩歓迎会を開きました。と言っても、この数年間、あちらこちらに出たり入ったりしている男なので、これで何回目の宴会になるのかわからないほど。まあそのたびにきちんと名古屋に戻ってきてくれるのは嬉しいことですけど。

　彼はケニア滞在中はずっとナイロビにいたのですが、とにかく気候が穏やかで過ごしやすかったそうです。それはテニスエルボーになるまでテニスをしてきたことからも推察できます。我々の税金でテニスばっかりやって帰ってきたことの是非はともかく、向こうで彼女も作り、国際交流だけはきっちりしてきたようです。

　日本を数年離れて遠い地から日本を眺めると、とにかく日本の異常さ特殊さを際立って感じたそうです。利便性の追求が極端で、いわばオタク化しているから、なぜそんな機能が必要なのかわからないような機能まで作り込んであって、外国人の目には奇異に感じるそうです。

　確かに今の日本の利便性や清潔性へのこだわりは極端過ぎるのかも知れません。商品の差別化を図らないとモノが売れないから、どうしても細かい機能訴求へと技術が進化していくのでしょうが、いつの間にかそれが「機能のための機能」になっていて、そんな機能はついていても使ったこともないという経験は誰しもあることでしょう。

　反面、食事の美味しさは日本が群を抜いているそうです。もちろん彼が日本人だからということもありますけど、やはり料理に関しても手を抜かないで徹底的に作り込む日本の伝統は素晴らしいと思います。世界中どこに行っても、その土地なりに良いことも悪いこともあるでしょうが、日本がホームタウンで良かったなぁと改めて思いました。