幹事クリタのコーカイ日誌2007

[ 前日翌日最新今月 ]


 
2月24日 ● 今度は「さびた機械」だそうで。

 今年の流行語大賞はもう「産む機械」で決定でしょうか?流行語の条件に応用できることがあると思うのですが、高知市の自民党市議の島崎とかいう72才のじいさまが支援者を集めたパーティで「社民党の福島さんはじめ、機械のさびた、おばさん連中が『大臣辞めろ』と騒いでいる」と発言したそうです。いやぁ、さすが土佐のじいさまです。飲み屋で気炎を上げている酔っ払いの勘違いオヤジと同レベルです。

 しかも本人は「自分は何事も本音で言う人間。問題とは思っていない。国会議員が審議を拒否するのはおかしいと言いたかった」と全く反省しているそぶりはないそうで、こうなるともうあっぱれ。昨日も取り上げた石原都知事とメンタリティは同じですね。

 石原と言えば有名な暴言はいくつもありますが、中でも「文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものは『ババァ』」「女性が生殖能力を失っても生きているのは無駄で罪」などの一連の「ばばあ発言」はかなり極北までいっていました。「さびた機械」もこれと同根です。

 こうした暴言はもちろん問題になってしまうわけですが、女性が怒れば怒るほど「歯に衣着せぬ」痛快な発言だとして喜ぶ男たちも増えるわけで、石原なんかはだからいつまでも開き直って都知事でいられるわけです。アンチが増えればファンも増えるという構造です。

 しかし、喝采をあげている一部の男性は、女性とか高齢者など弱者に対して冷たく切り捨てられるメンタリティがいつ自分に矛先が向くかということを考えないのでしょうか?石原のような常に「勝ち組」であり続けた尊大で傲慢な人間は、いま自分を支持してくれている人間も決して「仲間」だとは思っていません。せいぜい「家来」です。かつて田中真紀子が人間は「家族」「使用人」「敵」の3種類しかないと言ったのと同じです。

 弱者や敵に対する容赦のなさや苛烈さは、戦国時代ならともかく、現代の政治家に必要な資質とはとても思えません。信長はあの時代だったからヒーローになりえたわけで、現代なら大量虐殺をしたヒトラーと同じです。小泉しかり、石原しかり、勢いと歯切れの良い政治家には要注意です。


とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。