幹事クリタのコーカイ日誌2007

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2月23日 ● 石原&黒川のボケ老人友情ごっこ。

 日本を代表する建築家黒川紀章が「親友」である石原慎太郎都知事を批判して「立候補をやめさせるために立候補する」と宣言したそうです。近来ないボケ発言に爆笑ものですが、本人はどうやらマジなようですから困ります。

 石原都知事がどうしようもない老害をまき散らす勘違い老人であることは間違いありません。もともと尊大で自分が誰よりもエライと勘違いしている男でしたが、最近ではますますボケが進行していて、やることなすこと言うこと全てデタラメです。それを親友として諫めなければと黒川が思ったとしたら、それは正常な判断です。友達なら言ってやれ、と確かに思います。

 しかし、それを自分が対立候補として出るという行為に至る思考過程が「?」です。普通に考えれば親友なんですから会って説得すれば良い話で、どうして立候補を思いとどまらせるために自分が立候補するという話になるんでしょう?頭おかしいんじゃないの、と思ってしまいます。そんな理由で立候補されては選挙民が迷惑です。公約も理念もなくただ単に親友の説得のために都知事選を利用しようなんて、無茶苦茶だしモラルに反しています。万一当選してしまったら黒川はどんな都政をしようと言うのでしょう?それとも当選したことで、石原の3選をストップしたから自分も辞任すると言うのでしょうか?

 また黒川は石原が立候補を取りやめたら自分もやめると言っていますが、これで困るのは自民党ではなく民主党です。もし石原と黒川と共産党候補が立候補して、本当に石原と黒川がやめちゃったら共産党候補が自動的に当選になってしまいます。だから仕方なく民主党も候補者を無理矢理擁立するでしょうが、黒川が「反石原」を唱えてそのまま立候補したら、票を食い合うのは確実に民主党候補です。今の民主党に黒川以上に知名度の高い候補を立てられるとは思えませんから、アンチ石原の浮動票は大半が黒川に流れることでしょう。民主党惨敗です。

 と言って、石原と「親友」だと言っている黒川に民主党が乗るわけにもいきませんから、結局石原が本当に降りさえしなければ、黒川の立候補は明らかに石原にとって追い風になることでしょう。まさに四男の問題などでピンチの石原を救う黒川の親友ならではのファインプレーです。ボケ老人どころか、素晴らしく頭の切れるブレーンがいるとしか思えません。

 単なるボケ老人の血迷った行動か、それとも陰謀大好きなブレーンのモラル違反の策略かはわかりませんが、いずれにしてもこんな候補者しかもてない東京都民にはいたく同情します。これに比べたら先頃の愛知県知事選はずっとレベルが高かったですよ、ほんと。


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