幹事クリタのコーカイ日誌2007

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2月16日 ● 会社を辞める人。

 会社の先輩が早期退職制度を利用してやめるという話を聞きました。驚きましたが、年齢的なこと、キャリア的なことを考えると確かにそういう選択肢もあるだろうなとも思います。ご本人は辞めてこれですっきりとすることでしょうが、残されるこちらとしてはますます親しい人がいなくなって寂しい限りです。

 会社に入ったばかりの頃というのは、右を見ても左を見ても当然のことながら先輩ばかりで随分と身を小さくして過ごしていました。年配の知らない人ばかりでやたらと気を遣うし、疎外感も感じます。早く自分も会社に慣れて、堂々と振る舞っていたいな、きっとそうすれば会社も少しは楽しいだろうなと思ったものです。

 ところがいつまで経っても会社というのは楽にはなりません。学校なら上級生になるにつれてどんどん居心地が良くなって楽になるのに、会社というのは年を取れば取ったで、それなりの苦労が新たに生じるわけです。もちろん、慣れはしますし、知り合いの数も増えましたが、基本的に会社というのは仕事をするところですから決して居心地が良いところではないということを、仕事をすればするほど理解しました。

 それでも5年目、10年目と年次が進むにつれて後輩も増えるし、上司に対しても遠慮ばかりしていないでいろいろとモノが言えるようになりますから少しは楽になってきました。この調子で20年、25年といれば会社も楽チンかなぁと想像していたものです。

 ところが実際に20年を過ぎてみたら、親しい先輩はどんどん会社から去っていくし、年が近い気の置けない仲の同僚も異動になり数が減っていきました。そして後輩ともかなり年齢差ができて、気がつけばかつて自分がそうしていたように、敬して遠ざけられるようなオジサンの年齢になっていました。今さら若い連中と一緒になって遊ぶこともできないし、向こうだってイヤでしょう。だったらオジサンはひとり孤高を保つしかありません。

 会社員生活で一番楽しい年齢というのは、恐らく仕事を覚えてがんがん働いて給料も上がっていき、それでも元気が余って遊びもどんどん行ける20代後半から30代前半くらいですね。いくら給料が高くなってきていても、周りが見えてしまうような年齢になると、いろいろとしがらみも多いしかえって気を遣うところが増えて自由にはなれません。早期退職で辞めていける先輩が羨ましいです。

 そう言いつつも、恐らく傍から見たら僕なんて全然気も遣っていないし、お気楽に自分の仕事だけ楽しんでやっているように思われているんでしょうけど。いやぁ、これでも自分では気遣いバリバリのサラリーマンしているつもりなんですけどね。そうは見えないし見せないところがまたベテランの味ってやつです。ま、気遣いと言っても、無理しないでできる範囲ですから、たかが知れていますが。


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