幹事クリタのコーカイ日誌2007

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2月5日 ● ヒンギス優勝。

 東京体育館で行われていた東レパンパシフィックオープンで、ヒンギスが5回目の優勝を果たしました。テニスに興味のない人には「ふーん」というようなニュースですが、テニスファンには「ヒンギス完全復活!」という印象が強く残る優勝でした。

 昨年から3年振りにツアーに復帰したヒンギスは、当初は「どこまでできるか」という冷ややかな目で見られていました。しかし去年、昔から相性の良いこの大会で、日本のみならず世界中のテニスファンが注視する中、いきなりシャラポワを破って準優勝。これで勢いがついたのか、ヒンギスは順調にランキングを上げ続け、年末には上位8人だけが出場できるツアー選手権にも加わることができました。

 復帰2年目の今年のヒンギスのテーマはいよいよグランドスラム大会の制覇でしょう。去年はツアーでの優勝は2回ありましたが、グランドスラムではベスト8がやっと。今年に入ってからも先日の全豪オープンではやはりベスト8で終わってしまいました。

 ヒンギスがグランドスラムで優勝するには、まず以前のようにツアー大会で勝ち慣れていかないといけません。いわゆる「勝ち癖」をつけていくことです。「勝って当たり前」という以前のヒンギスには女王の貫禄というか他の選手に最初から「勝てない」と思わせるような威圧感がありました。試合前からそうやって相手を呑んでいけることはツアーを戦っていく上で大きなアドバンテージです。

 改めてヒンギスがその威圧感を身に付けていくにはやはり「勝っている」という実績を積み上げていくしかありません。特にパワーよりもテクニックと戦略で勝つヒンギスなら余計にこうした心理的プレッシャーをかけていくことは大切です。シャラポワもディメンティエバも出ているこの大会で失セット0で優勝したことはヒンギスにとって「強さ」を印象づけることができ、今後に向けて大きな意味を持つと思います。

 

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