幹事クリタのコーカイ日誌2007

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1月29日 ● ボルグ以来の大記録。

 全豪オープンテニスが終わりました。男子は予想通りにフェデラーの完勝。女子はかつての女王セレナ・ウィリアムズがノーシードからの見事な復活優勝。男女ともに真に強い者が勝ったという印象です。

 セレナ・ウィリアムズの優勝はテニス界にとっては明るいニュースです。かつて天才少女ヒンギスを休養に追いやったパワーテニスの権化が彼女でした。4大大会4連勝しまさに当時最強の名を欲しいままにしながら、怪我とそれによるモチベーションの低下ですっかり主役の座をベルギーとロシアの後輩たちに明け渡してしまいました。

 しかし、昨年のヒンギスの復活が彼女に火をつけたのか、この大会でのセレナはまさに全盛時そのままのテニスでした。決勝ではランキング1位を決めていたシャラポワを圧倒し力の差を見せつけました。未だに体調さえ万全ならセレナこそが最強のプレーヤーであることを見事に証明してみせたのです。

 ヒンギスに続くセレナ・ウィリアムズの復活で、女子テニス界はますます戦国時代の様相を呈してきました。シャラポワ、エナン、モーレスモ、クライシュテルスの4強は健在だし、それに続く10代の若い選手もぐんぐんと力をつけてきています。残る3つのグランドスラムタイトルを誰が獲得するのか全く予想がつきません。

 男子のフェデラーは完璧なプレーヤーにまた一歩近づきました。この大会決勝戦までついに1セットも落とさないパーフェクト優勝。これはグランドスラムではあのボルグ以来27年振りの快挙だそうです。追いかけてくる選手たちよりもフェデラーの進化の速度の方が優っているのですから、怪我さえなければ今後もこの強さが維持されることは間違いありません。

 サンプラス、レンドル、マッケンロー、ボルグ、コナーズという、かつて僕が見てきたチャンピオンたちよりも明らかに格上の伝説的存在になってきたフェデラー。歴代のテニスチャンピオンたちの中で比較しうるのはロッド・レーバーくらいなものです。大相撲における朝青龍や、ゴルフのタイガー・ウッズ並みの強さでしょう。

 フェデラーが完璧なチャンピオンになるために残すは5月の全仏オープンのタイトルだけ。そこには「土の王者」ナダルや今回決勝を争ったゴンザレスのようなクレーコートのスペシャリストたちが待ち受けています。フェデラー以外の選手たちにとっては、フェデラーを倒し獲得できる唯一の可能性があるグランドスラムタイトルだけに、気合いの入り方も違うでしょう。

 それにしてもフェデラーが勝つに決まっている芝のウィンブルドンよりも、今や全仏オープンの方が面白いのですから、どこか地上波で中継してくれないものでしょうかね?パリからの生中継なんだから、深夜枠で良いのです。テニス好きのトップがいるオーナー企業に松岡修造が売り込みに行ってくれないかなぁ。


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