幹事クリタのコーカイ日誌2007

[ 前日翌日最新今月 ]


 
1月27日 ● 「星野ジャパン」スタート。

 北京五輪の野球競技の代表監督に星野仙一が決まりました。前評判通りというか、長島も王も病に倒れた後で相応しい監督候補は限られていたということでしょう。早速星野は親友の田淵幸一や山本浩二らにコーチを依頼するとのことです。

 五輪代表の監督というのは、なかなかに難しいものだと思います。日本中から注目を集めて日本代表を率い、そして必ず金メダルを期待されます。特に今回はWBCで優勝した後だけに金メダル以外は「負け」としか評価されません。これはかなり高いハードルです。

 その上、単に野球をやって勝てば良いというものではなく、政治的なセンスが必要です。勝つためには何よりベストメンバーを揃える必要がありますが、過去の例からもわかるように、なかなかプロ野球真っ盛りの時期に各チームの主力選手を出してもらえません。それに加えてメジャーリーグは五輪への参加を基本的に認めていませんから、流出が続く日本プロ野球界としてはますますベストメンバー召集は難事業です。

 そんな困難を乗り越えて本当に監督として必要だと考える選手を集めるには、裏での根回しと表での世論作りが不可欠です。星野が代表監督にふさわしい一番の理由は監督としての実績よりも、そういう政治的剛腕ぶりにあります。長島や王ほどのスーパースターではないだけに、余計にその手腕が必要となります。

 不安材料は星野が短期決戦に弱いこと。監督としてシーズン優勝は3回経験していますが、日本シリーズでは一度も勝っていません。もちろん同じ相手と7回戦う日本シリーズと、違う相手と次々と対戦する五輪では違いますから、必ずしもシリーズで勝てないからと言って五輪でも勝てないとは言えないのですが、それでも短期決戦には短期決戦なりの戦い方というものがあることでしょうから、星野に対する不安は残ります。

 とは言え、他に適任の監督候補がそれほどいるわけではありませんから、ここはひとつ体調管理に気をつけて来年日本中を沸かせて欲しいと願っています。ポイントは星野と縁が深い中日と阪神がどれだけ協力的に選手を出してくれるかにかかっています。なにせセ・リーグの2強ですから、ペナントレースが白熱しているとどうなることやら。


とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。