幹事クリタのコーカイ日誌2007

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1月22日 ● V20朝青龍を止めるのは誰か。

 平成の大横綱へと着々とひた進む朝青龍が、大横綱の証明である20回目の優勝を果たしました。大鵬32回、千代の富士31回、北の湖24回、貴乃花22回。残る4人の優勝回数記録もすっかり射程圏内です。このまま故障をせずに相撲をとり続ければ大鵬を上回るどころか50回くらいまでいけそうな勢いです。

 ただ朝青龍がいくら勝っても、どうしても言われ続けてしまうのが「ライバル不在」ということ。これは朝青龍の責任ではないので、このことで彼を責めるのは全くお門違いなのですが、相撲ファンとしてはあまりにも不甲斐ない他の力士に苛立つあまり、どうしても柏戸がいない、曙がいないと言いたくなってしまいます。

 特に思い出すのは北の湖の時代。他の大横綱はみな人気力士だったのに、北の湖だけはいくら強くても常にヒール。輪島、初代貴ノ花、二代若乃花、千代の富士といった人気ライバル力士を相手に一人で戦っているような印象でした。

 朝青龍も北の湖に似た太々しいヒールなイメージがあります。しかし、ヒールはベビーフェイスあってこそ。早く朝青龍と対等に戦える力士が登場しないと、朝青龍自身がいくら勝っても評価されずに可哀想です。それを一番わかっているのは北の湖理事長だけに、彼が一番朝青龍に対して厳しいのも仕方ありません。

 そのライバル第一候補はモンゴルの後輩白鵬。そして琴欧州。ただ白鵬も琴欧州もせっかくぐんぐんと台頭してきて「朝青龍のライバル候補」と期待を抱かせながら怪我でつまずいてしまいました。早く故障する前の相撲を取り戻さないと、差は開く一方です。

 この両大関以外はしばらく時間がかかりそうです。その中で期待されるのは、琴奨菊、豊真将、稀勢の里といったあたりでしょうか。久しく外国人力士以外で期待の若手力士というのはいなかったのですが、ようやく去年後半から元気の良い日本人力士が上位に番付を上げてきました。もちろん、まだまだ朝青龍との間には大きな差がありますが、力士が強くなる時は一気呵成の勢いがあるものです。今年1年でグーンと実力をつけてくれないかと期待しています。

 とにかく優勝争いの興味というものがこれほど少ない土俵が長らく続いているのは大相撲の危機です。14日目まではせめて朝青龍と並走できる実力ある力士の一刻も早い登場を、協会もファンも、そして朝青龍自身も望んでいることでしょう。

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