家電製品というのは壊れないとなかなか買い替えられないものです。どうしても「まだ使える」と思うと優先順位が低くなって、それよりも何か新しいモノを買ったり、旅行に行ったり、そういうことに予算が回ってしまいます。

　しかし、実は壊れてから買い替えるのは大変だし損な買い物になりやすいのも事実。例えば今の冷蔵庫も壊れてから慌てて買い替えたのですが、だいたい冷蔵庫が壊れるのは真夏と相場が決まっていて、もちろんそうなると中に入っていた食品が軒並み腐ってダメになってしまうのです。一刻も早く新しい冷蔵庫をと思って買うために、機能比較もそこそこに、価格交渉も十分にできずに、あんな高い商品を買ってしまうのですから、もったいない話です。

　洗濯機も壊れたらしばらく洗濯ができないし、テレビが壊れたら楽しみにしていたテレビ番組が見られません。で、それと同じか、それ以上に壊れると困るのがパソコン。なにせネットにしばらくつなげないというだけでも、現代の多くのネット依存症人間には辛いところですが、それはまだ複数台所持していれば何とかなります。問題は壊れたパソコンから重要なデータを救い出せるかどうかということ。

　これは冷蔵庫の中の食品をどうにかするよりもはるかに大変だし被害も甚大です。何百件も入力した住所録データが消失してしまったら泣くに泣けません。もちろんバックアップをこまめに取っておくことが大事なのはわかっていますが、パソコンというのは昔から「そろそろバックアップをとっておかなくては」と思った頃に壊れるものです。冷蔵庫が真夏に壊れるのと同じです。

　だからパソコンは調子が悪くなってきたと思ったら買い替え時なのですが、僕のパソコンが今まさにその時。なにせ６年モノですからね、限界を超えているのは重々承知です。ただ「その時」ではあるんですが、今は家庭の財政再建中で無駄遣いできない時でもあるので、矛盾した二つの「時」にかなり困っています。うーん、もうしばらく頑張ってもらうしかないかなぁ。