幹事クリタのコーカイ日誌2007

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1月12日 ● 今年は昭和82年。

 今年は平成19年です。年賀状のやり取りをしたばかりなので覚えていますが、多分春になる頃には「えっと、今年は平成何年だっけ?」という会話があちらこちらで繰り広げられると確信しています。それほど平成が何年か、ということは日頃意識されていないし覚える必要もあまりありません。

 だから「平成○年の出来事」とか言われても、さっぱり思い出せません。例えば平成12年に何があったか、すぐに思い出せる人、連想できる人がどれだけいることでしょう?でも西暦2000年だったら思い出せます。2000年問題の年だったなぁ、シドニー五輪で高橋尚子が金メダル取ったよなぁ、そう言えば沖縄サミットで2000円札が発行されたんだっけ、雪印食中毒事件、三宅島噴火、サザンの「TSUNAMI」など、次々と連想ゲームで思い出してきます。平成12年で2000年問題は連想できません。

 昭和時代は違いました。どちらかと言えば西暦よりも元号で事件を記憶しています。皇太子ご成婚は昭和34年、東京オリンピックは昭和39年、長島の引退は昭和49年、東京ディズニーランド開園は昭和58年と思い出せるし、昭和30年代とか昭和40年代の空気というのはすぐに記憶の引き出しから取り出せます。しかし、平成10年代はどんな時代だったかと言われても、その時代の空気感は今後もきっとイメージできないと思います。最近では1980年代とか1990年代と言う西暦での括り方の方が一般的になってきています。

 生年を聞かれたらこれまではまず昭和○○年と答えてきました。西暦で言う人に会ったことがありません。僕の周りでは「今年は昭和で82年だから」と数えている人が結構います。生まれ年をはじめ、学校を卒業した年とか、結婚した年とか、個人的な事件も昭和で覚えていた事柄が多いから、それから何年経過したかを数える時にはいちいち「昭和変換」する必要があるのです。

 その上、今後元号は20〜30年程度で変わっていくことでしょう。天皇が80才くらいまで生きるとなると、皇太子が天皇になるのは50代ですから、昭和はおろか明治ほどの長さも望めません。細かく元号が変われば、ますます連続性の上で不便な上に、さらに天皇継承問題があって、天皇制自体が今後どう変わっていくのか不確かな部分があるのですから、元号を日常で使用する頻度はますます少なくなってくると思います。

 なのに、相変わらず公的な文書では元号で年を記さなければならない場合が多いのが不思議です。基本は西暦にして、元号は日本古来の文化として残していくことは良いですが、今の干支のように非公式な扱いにしていくしかないのではと思います。西暦なんて所詮キリスト教国の暦であって、それにどうして日本が合わせなければならないのか、と思う人もいるでしょうが、そうは言っても英語を勉強しないと不便なように、西暦を使わないと不便な事柄が圧倒的に多いのですから、ここはそろそろ割り切るしかないと思いますけどね。それに今さら皇紀を使うわけにもいかないでしょうし。ちなみに今年は皇紀2667年です。


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