幹事クリタのコーカイ日誌2007

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1月3日 ● 年賀状の変化。

 今年も年賀状が届きました。届いてはいますが、毎年のように元日に届く枚数が減ってきているような気がします。正確に記録をつけているわけではないのであくまでも印象でしか語れないのですが、20年くらい前はもっとみんな元日に届くように早くから年賀状を書いて投函していたように思うのですが、今はそこまでみんなこだわっていないのでしょう。かく言う自分も29日にようやく投函したので、元日に届いていない人もいると思います。

 20年前と違うのはそれだけではありません。当時、広告業界の人たちから届く年賀状は、普通の年賀状とは明らかに違っていました。まだ家庭にパソコンもプリンタもなかった頃ですから、普通は手書きか版画、せいぜいプリントゴッコ。印刷した年賀状というのは決まり切ったデザインと文面で面白くも何ともなかったものです。

 ところが広告業界の人の年賀状はプロがデザインして印刷した年賀状ですから、とにかくクオリティが高くてアイデアに溢れ面白いものがたくさんありました。と言うか、年賀状をひとつの作品ととらえて、みんな競うように楽しい年賀状を作っていたのです。もっとも凝り過ぎて、どこかのDMにしか見えないような年賀状も多かったのが難点と言えば難点でしたが。

 今は違います。どんな素人でもパソコンで簡単に写真やイラストを取り込んでオリジナリティ溢れる年賀状を作ることができます。プリンタもどんどん高機能になっていますから、やたらと綺麗な印刷ができるようになりました。プロに負けていないどころか、日頃の制作作業でくたびれてしまったプロよりも、年に一度の「見せ場」に張り切っているセンスのある素人の年賀状の方が面白いくらいです。

 かく言う僕も今年の年賀状から20年来のやり方を少し変えてみました。と言っても大したことではありません。今まではプリントゴッコで印刷していたのを、ようやくパソコンで作ってインクジェットプリンタで出力するようにしただけです。中身は相変わらずですから、貰った人はその変化に気づいていないかも知れません。

 プリントゴッコに拘ってきたのは、この業界ならではのDMのようなキレイ過ぎる年賀状ではなく、なるべく「手作り感」を感じさせたかったからです。しかし、先に書いたように今や業界以外の人でも面白い年賀状を作れるようになったので、敢えて「へたうま」的年賀状を作っている意味が薄れてしまいました。それに、プリントゴッコにこれ以上投資するのもバカバカしくなってきましたし、何よりデータで残しておけばいつでも追加で印刷できるパソコンの利便性には勝てなかったのです。

 それにしても25年くらい前に買ったプリントゴッコをずっと使い続けたのは「もったいない」を提唱したワンガリ・マータイさんに誉めてもらいたいくらいの快挙だと思います。もうこの先は使わないだろうなと思っているのですが、未だに捨てるのは「もったいない」かなぁとためらっているくらいですから。


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