幹事クリタのコーカイ日誌2006

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12月21日 ● 青島幸男はじめ訃報相次ぐ。

 有名人の訃報が相次いで驚きました。青島幸男74才。骨髄異形成症候群というのは、血液のガンらしいですが、やはりいきなりわかってどんどん進行して悪くなってしまうような病気なのでしょうか。まだ先日まで元気で活躍していたような印象があっただけに、あの青島が死んでしまうなどとは思ってもいませんでした。

 僕がほんの子どもの頃、『シャボン玉ホリデー』で活躍していた青島ですが、僕にはほとんど記憶がありません。『意地悪ばあさん』は見ていました。「ばあさんじゃなくて、男じゃん」と突っ込みを入れながらも毎回楽しんでいました。その後に参院選に出馬してタレント候補の代名詞のように語られていた青島でしたが、市川房枝の遺志を継いで二院クラブ代表を務めていた頃はなかなか格好良かったと思います。

 政治家のかたわら、『人間万事塞翁が丙午』で直木賞を受賞したりして「マルチタレント」ぶりを発揮。「二足のわらじ」よりも「この道一筋」を誉めたがるこの国の社会風潮の中、放送作家、作詞家、タレント、俳優、政治家、作家と何足ものわらじをはいて、どの分野でも結果を残す青島は、戦後を代表する文化人のひとりだと思います。

 最後は無党派層の票を集めて都知事選に勝利。ここでも新しい政治の流れを作りました。そして都知事として都市博を公約通りに中止しましたが、その後の都議会との調整を重ねる中で逆に「ミスター公約破り」と非難されて一期で辞めたのは残念でした。青島があそこでひかなければ石原慎太郎が今のようにでかい顔してのさばっていなかったろうに。

 青島がテレビで大活躍をしていた頃、ムーミンの声を演じていた岸田今日子。彼女も亡くなってしまいました。子どもにはムーミンの声優として印象的でしたが、もちろん女優としても特異な存在感のある人でしたし、随筆家、童話作家としても知られていました。あれだけ個性的な女優というのもなかなかいませんでした。

 青島、岸田はいわゆる「功なり名を遂げた」後でしたからまだ救われますが、カンニング中島忠幸の死はまだこれからの人だっただけに残念です。35才。今のお笑いブームに乗ってようやく芽が出てきた時に病魔に倒れ、闘病生活の果ての死。何とか舞台に復帰したいという思いは相当に強かっただろうと思いますし、残された人たちのことを考えると本当に無念だったことでしょう。冥福をお祈りします。


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