幹事クリタのコーカイ日誌2006

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12月18日 ● 冬ドラマ展望。

 今クールのドラマはコトーとのだめのコミック原作2本の圧勝でした。1月からの新ドラマでもコミック原作はありますが、それよりも今回は小説が原作の作品の方が目立つようです。ネタ元がそろそろ一巡してきたということでしょうか。

 最大の注目はTBS系日曜夜9時『華麗なる一族』。『白い巨塔』に続く山崎豊子原作の有名な作品のドラマ化です。『白い巨塔』では時代を現代に置き換えていましたが、本作では1960年代後半を舞台にレトロな雰囲気で描くようです。主演は満を持して登場の木村拓哉。映画『武士の一分』が好評なだけに、この作品でも気合が入っていることでしょう。キムタクも恋愛ドラマはもう飽き飽きしていることでしょうし、見る方も見たくないので、大人なドラマを期待したいと思います。

 共演も大河ドラマ並みの豪華さ。対立する父親役に北大路欣也、その愛人役に鈴木京香、妻役に原田美枝子。キムタクの妻に長谷川京子、その父親が西田敏行、キムタクの弟が山本耕史、その妻に山田優、キムタクの妹が吹石一恵、その夫が仲村トオル、もう一人の妹が相武紗季、その恋人が成宮寛貴、キムタクの元恋人が稲盛いずみ。さらに西村雅彦、武田鉄矢、津川雅彦、柳葉敏郎、笑福亭鶴瓶、多岐川裕美、矢島健一、小林隆、平泉成ら。来年の大河『風林火山』よりも豪華かも知れません。

 山崎豊子のストーリーテラーとしての才能は群を抜くものがありますから、話の面白さは保証書付き。これだけのキャストを揃えたのですから、後はどこまで脚本と演出がうまくドラマ化できるかにかかっています。あまりにも複雑な人間関係を描くのにもたつくようだと、視聴者がうんざりして離れていってしまう危険性もあります。

 昔の名前で登場系ではフジ系木曜夜10時『拝啓、父上様』。以前にも話題にしましたが、倉本聰2年ぶりの連ドラにして、かつての『前略おふくろ様』のセルフパロディ(?)です。主演は二宮和也、共演に高島礼子、梅宮辰夫、八千草薫、横山裕、黒木メイサ、岸本加世子、高橋克実、福田沙紀ら。視聴率的には今さらあまり期待できないと思いますが、倉本ドラマらしい質の高さは期待できます。

 フジ系で数字が取れそうなのは月9。リリー・フランキー原作の『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』をもってきました。先日スペシャルドラマをやったばかりでの連ドラ化です。ボク役が大泉洋から速水もこみちとぐーんとグレードアップしています。ドラマとしては見栄えがするんでしょうが、リリー・フランキーの顔を知っている視聴者には大泉洋の方がイメージに合っているというか、もこみちではカッコ良すぎる気がしますし、そもそもリリーの屈折がもこみちで演じ切れるのかどうか。オカンは倍賞美津子。これまた田中裕子に比べるとゴージャス系。オトンは泉谷しげる、他に赤木春恵、浅田美代子、香椎由宇、平岡祐太ら。原作が人気があるだけに手堅くヒットするような気がします。

 日テレで注目は土曜夜9時『演歌の女王』。タイトルからもわかるように『女王の教室』からの絡みで主演はもちろん天海祐希、脚本が遊川和彦。不幸の連続の売れない演歌歌手役で、コメディタッチのドラマになるようです。共演に原田泰造、酒井若菜、段田安則、高畑淳子、黄田川将也、福田麻由子、池内淳子ら。天海と福田のやり取りが楽しみです。

 日テレ系では水曜夜10時『ハケンの品格』も注目です。会社を転々としていく先々でプロジェクトを成功させるというクールな派遣社員に篠原涼子。脚本が中園ミホ。働く女のドラマとして、いかにも今どきのテーマを取り上げています。共演が加藤あい、小泉孝太郎、大泉洋、松方弘樹、勝地涼、小松政夫、白川由美ら。

 働く女系ドラマが他にも目立ちます。フジ系火曜夜10時『ヒミツの花園』は新米コミック編集者と漫画家4兄弟のラブコメディ。主演に釈由美子、共演に堺雅人、要潤、真矢みき、寺島進ら。TBS系木曜夜10時『きらきら研修医』はブログ原作の新人女医もの。主演に小西真奈美、共演にウエンツ瑛士、生瀬勝久、りょう、加藤雅也、パパイヤ鈴木、原田芳雄、寺島進ら。どちらも新人の女性が成長していく職業ドラマとして同じコンセプトでかぶってしまいました。ついでにどちらにも寺島進が出ているのも。

 最近ひとつの原作ソースになりつつあるネット発ドラマとしてはフジ系火曜夜9時『今週、妻が浮気します』もあります。主演にユースケ・サンタマリア、妻役が石田ゆり子。なかなか適役です。他にともさかりえ、沢村一樹、西村雅彦、江波杏子ら。ただ微妙な話題だけに、30代の夫婦が一緒に見るには辛いドラマかも。

 大コケの予感がするのがテレ朝系木曜夜9時『エラいところに嫁いでしまった!』。エッセーを原作のホームドラマ。主演が大河ドラマが終わったばかりの仲間由紀恵、共演に谷原章介、松坂慶子、本田博太郎、平泉成ら。コメディエンヌとしての仲間をうまく生かせるかどうかがポイントだとは思いますが、そもそも見ようという気にならない企画がダメでしょう。

 コメディ原作の続編ものTBS系金曜夜10時『花より男子2』は今さらどうこうありません。同じくテレ朝系金曜夜9時『松本清張わるいやつら』もまた米倉涼子ですか、そうですか、という感じで固定客が見るのでしょう。

 個人的には『華麗なる一族』と『東京タワー』はおさえておかなければということと、『演歌の女王』は期待して見ます。後はマンガ好きなので『ヒミツの花園』かなぁ。『拝啓、父上様』は最初は見ますが続けられるかどうかは微妙です。


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