幹事クリタのコーカイ日誌2006

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12月13日 ● 致命的な恥名。

 市町村合併で珍妙な自治体名が全国に溢れました。最初の衝撃は「南アルプス市」だったと思います。南アルプスって、イタリアあたりにあるのかと思っちゃいましたよ。「西東京市」も西なんだか東なんだかはっきりせい、みたいな名前だし、「四国中央市」もかなり変。どこだよそれ、って感じです。他にも「伊豆の国市」とか「つくばみらい市」とか恥ずかしい名前がたくさん生まれました。さすがにとりやめになった「南セントレア市」は究極でしたけどね。地名ならぬ恥名ナンバー1にならずに済んで良かったと同じ愛知県民として思います。

 そんな合併騒ぎも一段落したところでまた恥ずかしい改名ニュース。秋田市の「秋田経済法科大学」は2007年度から、法人と大学を「ノースアジア大学」、付属高校を「明桜(めいおう)高校」と名称変更することを決めたそうです。秋田経法大付属高と言えば甲子園にも出場した野球の強豪校。それがどこだかよくわからない高校名になるのはまあ良いでしょう。しかし「ノースアジア大学」は「やっちゃった」んじゃないですかねぇ。

 カタカナの学校名はないわけではありません。「京都ノートルダム女子大学」とか「フェリス女学院」とか、キリスト教系の大学では結構ありますし、それも納得できます。大阪の「プール学院大学」なんて、妙な名前だなぁと高校時代に思っていて、模試の時に志望校に遊びでみんなで書いたことがありましたが、この学校の場合はアーサ−・ウイリアム・プ−ル(Arthur Willim Poole)という宣教師の人の名前に由来するそうですから、ちゃんとした理由があるわけです。

 しかし「ノースアジア大学」はどうして英語にしなければならないかわかりません。「北亜細亜大学」ではいけないのでしょう?それにそもそも秋田が「北アジア」を突如として名乗るというのも納得性が低いですしね。「東アジア」という呼び方はありますが、「北アジア」は聞いたことがありません。

 さらに言えば「亜細亜大学」との関係はどうするんでしょう?先の市町村合併の時に大量に出現した「東西南北市名」(北名古屋市とか東広島市とか西東京市とか)と発想が似ているような気がしますが、でも名古屋市に吸収してもらって名古屋市になりたいという物欲しげな「北名古屋市」のように、まさか亜細亜大学の傘下に入りたいわけではないでしょう。

 まあ秋田は日本海に面し、朝鮮半島やロシアなどと向き合っていて、歴史的にアジア東北部と交流が深い土地だとは思います。だからアジアに目を向けた教育をしていきたいということで「ノースアジア大学」だと言うのなら、無理矢理わからなくはありません。ありませんけど、やっぱりネーミングセンスとしてはダサイと思うし出身校を「ノースアジア大学」と名乗るのもちょっと恥ずかしいと思うのですが。


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