このコーカイ日誌にもちょくちょくＭっちゃんとセットで登場していた会社の後輩Ｓ井くんが８年半いた名古屋を離れ、東京に転勤することになりました。毎日のように一緒にランチをしていた仲間だけに寂しくなりますが、本人が（一応）希望したことだけに気持ちよく送り出してやろうということで、昨晩Ｍっちゃんはじめいつものメンバーで豪華中華料理コースをみんなで食べに行きました。本当は名古屋を捨てて出て行く奴にそんな高い食事を奢ってやる義理はないのですが、本人のたっての希望だけに仕方ありません。

　Ｓ井くんはもともと横浜出身で、プロ野球も横浜ファンだったのですが、今年から中日ファンに転向しました。「名古屋に住んでいるからには地元を応援した方が楽しい」という理由で、今シーズン途中からのドラファンデビュー。と言っても、「いま中日は強いからファンになったんじゃないの？」という疑惑の目で見られているだけに、ファンになった途端の東京転勤になると、Ｓ井くんの「人として」の真価が問われることになります。

　あくまでも東京でも中日ファンを貫くか、またもや変節して巨人ファンやヤクルトファンになるか、はたまたやっぱり横浜ファンに半年で戻るのか。本人は「東京に行っても中日ファンです！」と宣言していますが、長年付き合っている僕たちだからこそ、心の底からその言葉を信じているわけではありません。

　そこで送別会で我々は中日ドラゴンズのマーク入りサインボールを買ってきて、そこにみんなで寄せ書きをしてプレゼントしました。もちろんミニチュアバット３本付ですから、デスクの上にどどーんとドラゴンズマーク入りのサインボールを飾らせるつもりです。

　もしいきなり東京のＳ井くんのデスクを我々が訪れた時に、このサインボールがデスクに飾ってなければ、それは重大な裏切り行為とみなします。彼は定年までこのボールを飾っておいてくれるでしょうか？もっとも、３年たったら自主的に名古屋に戻ってくるのではないかとも噂されていますから、その気がある間はちゃんと飾っておいてくれるかも知れませんが。

　ちなみに僕が書いたのは「『鳴かぬなら　それもまたよし　ほととぎす』by松下幸之助　無理しないでいこう」という言葉です。“スローライフ、スローキャリア”を目指す僕からのささやかな後輩への贈る言葉です。