幹事クリタのコーカイ日誌2006

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12月5日 ● キャンディーズで甦る記憶。

 昨晩NHKのプレミアム10で、今年夏にBSで放送された『わが愛しのキャンディーズ』が再放送されました。BSで放送された時は見逃してしまい、後で見たかったなぁと思ったので、今回は見ようと思っていましたが、またも前半スマスマを見ていたために見逃し、慌ててチャンネルを合わせました。

 切り替えて見始めたら間もなくあの解散コンサートの模様になりました。時は昭和53年4月4日。僕は高校3年生になる春休みでした。もうすぐ新学期が始まるという時に友人のO君宅に遊びに行っていたので、夕方から始まったコンサートの模様を、友人と一緒に見ていました。

 と言っても、別にキャンディーズのファンだったわけではありません。当時の僕は山口百恵命でしたから、キャンディーズに対してはちょっと醒めた目で見ていたと思います。「やっぱりピンクレディーに食われたよな」なんて友人といっぱしなことを言いながら、マンガを片手にコンサートの模様を眺めていました。

 それでも解散コンサートが進むにつれて、少しずつ「ああ、懐かしいな、もったいないな」と感じるようになりました。次々と歌われるヒット曲の数々はほとんど歌うことができましたし、デビューした頃はスーちゃんがセンターだったのに、ランちゃんがセンターになってから売れたなぁ、とか、ドリフとのコントは傑作だったよな、とか。

 キャンディーズの出世作は『年下の男の子』、代表作は『春一番』ということになるでしょうが、僕は『やさしい悪魔』とか『わな』とか、ピンクレディーに対抗して作られた後期の大人っぽい楽曲が好きでした。山口百恵ファンだったように、可愛いだけのアイドルよりも、大人っぽいアイドルが好みだったのです。ラストシングルの『微笑み返し』はヒット曲のタイトルを盛り込み過ぎていて、遊びが過ぎると思っていましたけど。

 すっかり暗くなった後楽園球場で3人が肩を組んで泣いているシーンは、いよいよ受験本番の年になる高校3年の春の匂いとともに僕の記憶に刻み込まれました。昨晩久しぶりにそのシーンを見て、一気にその頃の気持ちが甦ってきました。あれから28年。つい昨日のことのようにも思えるし、随分遠くまで来てしまったようにも思います。気がつけば自分の息子がもうあの頃の自分の年齢なんですから。


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