缶コーヒーやレモンで有名なポッカは、社長がテニス好きということもあって、長年各種の草テニストーナメントに協賛してくれていました。なかなかスポンサーが見つからないテニス界としてはとてもありがたい会社だったのです。ところがポッカの事業が思わしくなくなってから一斉にテニスからも手を引いてしまい、いつも僕たちが参加している「春のひるがの」というリゾート大会も今年は中止になってしまいました。

　そんな中、今年で２４回目になる東山公園テニスセンターで行われてきたシングルストーナメントだけは例年どおりに開催されて、関係者一同もホッと胸をなでおろしたことでしょう。この大会は単に草トー好きのテニスプレーヤーだけにとどまらず、東海地区のジュニアや車イスプレーヤーにも広く門戸を開いているのが特徴。大会を覗くと実に多種多様なテニス愛好家たちが集まっていて、テニスというスポーツの素晴らしさの一端を感じることができます。

　僕も以前はこの大会に参加していたのですが、年々シングルスをするのはきつくなってきたということもあって、ここ数年はエントリーしていません。ただサークルのメンバーは毎年数人が参加しているので、会場が家からすぐ近くということもあって、毎年応援には駆けつけています。

　昨日は決勝トーナメントの日だったので、実家に行く前後に応援に行きました。みんなとても頑張っていて、見ていると自分もシングルスに再挑戦してみようかなと思うほどです。朝早くから暗くなるまで戦って、メンバーのＴ中くんが見事に初級クラスで優勝を果たしました。どんな大会であれ、どんなレベルであれ、優勝は良いものです。僕も経験がありますが、その日は一度も負けなかった、というのは最高の気分なのです。ましてシングルスならパートナーがいないだけに全て自分ひとりの力。また気分は格別なことでしょう。

　もっとも、パートナーがいて一緒に優勝の喜びを分かち合えるのもまた良いものですけどね。今年もそろそろテニスシーズンは終わりですが、冬の間にも鍛えてまた来年「優勝」を目指して頑張ろうと思いました。