幹事クリタのコーカイ日誌2006

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11月23日 ● 小笠原の巨人入り。

 小笠原が巨人との2度目の交渉をした直後に入団表明。なんだか随分と安売りしている印象がします。そりゃあ東京に帰りたかったみたいだし、腐ってもタイの巨人だし、その上に4年契約で年棒4億円弱ということなら文句はないのかも知れませんが、なにも交渉直後の会見でいきなり「入団すると思います」って言わなくても。

 何となく「安いなぁ」と思ってしまうのは、FA宣言をしたのに結局手を挙げたのが巨人だけだったというあたりにあります。阪神とか中日とかロッテとか、優勝を争えるような強いチームが手を挙げるかと思ったらどこも取りにいかず、古巣日本ハムも一応は引き留めたけど、最初から「無理だろうな」とサジを投げていた感じもしたし、小笠原としては事実上巨人以外に選択肢がなかった、というか、FAというよりも実質的にはトレードか?というイメージ。実はあまり評価されていないということでしょう。

 日本ハムは西武やソフトバンクのように毎年優勝を争う気もなく、今年優勝したからまた20年くらいはいいやって思っているのかも。新庄も小笠原もいなくなったらスターなんてゼロです。いくら新庄が「ひちょり」を後継者に指名しても、森本は新庄にはなれません。来年のパは松坂の抜けた西武も厳しく、小久保の加入したソフトバンクの独走になるかも。

 巨人は谷に続いて小笠原を予定どおりに獲得して、相変わらず「何でも欲しがる」癖は治っていないようです。「若返り」のためと称して生え抜きの仁志を放出しながら、似たような年頃の谷や小笠原を取ってきて何が若返りだかと、きっと若手選手たちは思っていることでしょう。

 いずれにしても日本のプロ野球は今やメジャーリーグのための「育成リーグ」です。生き残っていくためには今までのような「巨人頼み」は一切通用しないこともわかっています。高校野球のように「地域密着」で「おらがチーム」を応援してもらうしかありません。巨人のようにいつまでも「全国区」を志向してローカルを疎かにするのではなく、もっと地元の選手を積極的に取ってきて生え抜きを球団の顔にしていくべきでそう。そういう意味では今回地元選手を優先的にドラフトで獲得した中日の戦略は評価できると思います。


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