松坂大輔の移籍先がボストン・レッドソックスに決まりました。レッドソックスの入札金額はなんと約６０億円！予想以上のとんでもない巨額に唖然としてしまいます。球団が丸ごと買えそうな大金を西武に残していける松坂も、これなら堂々とメジャーに挑戦できることでしょう。西武はこの金でランディ・ジョンソンとかペドロ・マルティネスとか買ってきたら良いのにね。

　それはともかく、松坂の移籍先がレッドソックスということで、松井秀の所属するヤンキースとの因縁がまたひとつ増えてしまいました。日本のエースと大砲がアメリカ東部で激突するわけです。たださえライバル球団であるだけに、これでますますファンの応援も日米の報道合戦もすさまじいことになりそうです。

　逆に日本のプロ野球は一層寂しいことになります。仮にいま日本人でベストナインを組んだときに、確実に選ばれる選手の大半がアメリカに流出しています。イチロー、松井秀、松坂、城島は間違いありませんし、松井稼、井口、岩村の内野陣も有力です。この７人に小笠原と福留を加えたら、ほぼ日本野球のベストメンバーです。

　次回のＷＢＣは２００９年ですが、今の流れではこの時に有力選手のほとんどがメジャーリーガーになっている可能性が大です。そして今年のＷＢＣに松井秀も城島も井口も出なかったように、メジャーリーガーが必ずしもＷＢＣに参加するとは限らないので、次回はベストメンバーが揃わないかも知れません。連覇危うしです。

　まあ３年後のＷＢＣの心配よりも、問題は来年の日本のプロ野球ですけどね。火が消えたように寂しくなってしまうかも知れません。西武は松坂を失う代わりに大金を掴んだのですから、せめて入場料を半額くらいにしてファンサービスしたらどうでしょう？看板になる選手がいないのに去年と同じ金額を取るなんて詐欺かぼったくりです。

　期待は「クライマックスシリーズ」と銘打たれた新しいプレーオフ制度くらいです。このネーミングはちょっと古臭い感じはしますが、きっとクライマックスシリーズ自体は盛り上がることでしょう。残念ながら中身はちょっとしょぼいかも知れませんが。