幹事クリタのコーカイ日誌2006

[ 前日翌日最新今月 ]


 
11月6日 ● 日米野球の暴落。

 大昔、僕が子どもの頃はシーズン後に行われる日米野球は本当に心躍るものでした。当時の「大リーグ」(誰も「メジャーリーグ」なんて呼んでいませんでした)は噂に聞くだけの存在で、今のようにテレビで中継があるわけでもなく、とにかく「すごい」というからすごいんだろうと思っていただけ。それが時々本当にやってきて(だいたい単独チームでしたけどね)、当時最強のV9巨人や全日本と対戦して、軽くひねって帰っていく。遊び気分で日本に来ているのにあの強さ。「本当に野球の本場はアメリカなんだな」と子ども心に痛感させられたものでした。星飛雄馬の魔球が「大リーグボール」と名付けられても納得、という時代です。

 ところがいつの頃からか、日米野球は日韓野球と交互に開催される単なるお祭り試合になり、アメリカから来るチームも毎回「全米選抜」チームになり、ついには日本人メジャーリーガーまでが「凱旋帰国」するようになりました。今では日頃テレビで見ているメジャーリーガーたちの一部がちょいと日本に出稼ぎにきているっていう感じで、子どもの頃の「見たこともないすごい奴ら」感は全然ありません。もう本当に単なるアメリカ選抜vs日本選抜の交流試合です。

 ここまで日米野球の価値が下落し、有難味が全然なくなったというのに、相変わらずテレビ局は大昔の「大リーグはすごい」観で日米野球を中継しています。確かにすごいことはすごいのですが、それを言えば日本だってすごい選手はたくさんいるし、今さらメジャーだからといって持ち上げまくりの誉めまくりはかえって白けるだけです。しかもお互いに本当にすごい連中はほとんど欠場していて、出ているのは一流半程度の選手が大半。二線級同士で戦っているということを見ている方がわかっているのに、敢えて知らない顔をして番組を構成するのはやめて欲しいものです。

 ちなみに今回日米野球に参加していない我が中日ドラゴンズの選手たちも来年開催予定の日韓野球には大挙参加すると思います。なにせ今年の日米野球の主催は読売新聞社ですが、日韓野球の主催は中日新聞社ですからね。まあこういう親会社同士の綱引きもさらにファンの興味を削ぐ結果になっているのですが。


とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。