幹事クリタのコーカイ日誌2006

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11月7日 ● 欠番をアマゾン買い。

 引っ越しに当たって持っているマンガの欠番を調べました。思っていたよりも欠けている巻が多く、どうしてこんなにたくさん欠けているだろう、とか、買ったと思っていたけどなくなったのか、と思うようなタイトルがいっぱい。この2ヶ月書店や古書店を回ってそれらの欠番を探しましたが、簡単には見つからないものも多々ありました。

 『沈黙の艦隊』は26、31、33巻がなく、『はじめの一歩』は47、50〜53、61、68、75巻の8冊、『あぶさん』に至っては57、65、66、68、72、75、78、80、84巻と10冊も欠けていました。ただこれらはまだ新しい作品で、しかも青年マンガや少年マンガは発行部数が多いので比較的古書店に多く出回っていて買い揃えることができました。

 意外と見つからないのは少女マンガで、『天上の虹』17巻はかなり探してようやく見つかりましたし、『パタリロ』56巻を見つけた時は歓喜の声をあげそうになりました。大和和紀の『にしむく士』なんてマイナーな作品の2巻に至っては僥倖としか言いようがない出会いでようやく見つけました。

 しかしどれだけ古書店を回っても見つからないものがあります。例えばあだち充の『H2』は愛蔵版が出ているために、早々に最初のコミックは絶版になっています。しかも欠けていたのが全34巻のうちの32巻。こうした長期連載作品の終わりの方は滅多に古書店ではありません。なぜなら最初の10巻くらいまで買いながら、結局途中で売ってしまう人が多いので、古書店には前半ばかりやたらと在庫があるのですが、後半はほとんどありませんし、たまにあれば「全巻揃い」で売っているから、32巻だけ買うわけにはいかないのです。

 大昔に『釣りキチ三平』(全67巻)の65巻だけを欲しさに古書店のオヤジと交渉して61巻〜67巻を買った僕としては、いよいよとなったら『H2』も32巻だけのために全34巻を購入しなければならないのかもと思っていました。

 またマニアックな作品も滅多に古書店には出てきません。いしかわじゅんの『東京物語』も7巻が欠けているのですが、そもそもいしかわじゅんの作品自体店頭で見かけることがほとんどありません。なぜなら元々それほど部数が出ていない上に、買う人はまず手放さないようなマニアだけだからです。

 そんなこんなで2ヶ月かけて探し回っても見つからなかった数冊を、結局昨日アマゾンで注文してしまいました。そんなもの最初からアマゾンで買えばいいじゃないか、と思われるかも知れませんが、それじゃあ楽しみがないというか、僕は本屋巡りをするのが趣味なのです。ただ買い揃えれば良いってものではありません。

 新刊でも古書でも良いのですが、ずらりと並んでいる書棚のタイトルをひとつずつ眺めていきながら、お目当ての本がないか探す楽しさは、ネットで検索して一発で出てきてしまう便利さ&味気なさとは真逆のものがあります。しかも探している本ではないけれど、偶然面白そうな本を見つけてしまう楽しみもあって、やっぱり本を買うなら現場に限るなぁと思います。

 たださすがに2ヶ月かけて探しても見つからないような本は、滅多なことでは出てこないと思いますし、いつまでも歯が欠けたようになっている書棚も寂しいものがありましたので、今回は諦めてアマゾンで注文してしまったというわけです。数日のうちには届くでしょう。楽しみな半面、自ら別の楽しみを捨ててしまったような気もしていて、本当にこれで良かったのかちょっと悩んでいます。


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