幹事クリタのコーカイ日誌2006

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11月3日 ● もう一歩踏み込む仲。

 昨晩はテニスサークルのメンバーの結婚お祝い会と海外留学壮行会を兼ねた飲み会でした。主役が比較的新しいメンバーだったせいなのか、ちょっと集まりが悪く、1ヶ月以上前から告知していたにも関わらず1次会は11人(うち主役3人)。2次会までに遅れてきたメンバーを含めても14人しか参加がありませんでした。数十人でパーティができる個室を貸し切ったのに、テーブルがぽつんと真ん中にあるだけで、かえって寂しい雰囲気になってしまいました。

 とは言え、始まってしまえば日頃から仲の良いサークルですから楽しく話が弾みます。結婚したばかりの新郎の過去をいろいろと新婦にバラし「それでも良いのか?」と迫るのですが、新婦は笑っているばかり。全く疑うことを知らない天然お嬢様なのか、それとも全てを受け入れるしたたかな大物なのか。どちらにしても新郎が普通じゃないだけに新婦も普通じゃありません。

 うちのサークルの良いところは、こうしたお互いのプライバシーやコンプレックスに対して遠慮がないところ。ハゲにはハゲと言い、バツイチはさっさとみんなに公表し、夫婦仲が悪ければそれも敢えてネタにします。通常ならそこまで踏み込んだら失礼だろう、というところまで踏み込むことによって、言いたいことを言い合える人間関係を築いていくようにしています。

 もちろん、これは諸刃の剣で、こういう人間関係に馴染めない人には辛いことでしょう。過去にもそう言って怒っていた人がいましたが、確かにコンプレックスになるようなことを突っ込まれて傷つく人もいるかも知れません。ただ本当に人間が傷つくってことはそんな程度のことではないと僕は思っています。ハゲがハゲと言われたから傷ついたなんて、なにを甘えておるんだと。まあこのあたりのことは言う人と言われた人の日頃の関係性にもよりますし、言った人間にどこまで相手に対する愛情があるかにも左右されます。単純な言葉だけの問題ではないのです。

 今の日本では地縁・血縁よりも「会社縁」が強くなってしまいますが、仕事で知り合った人間関係なんて、仕事の切れ目が縁の切れ目であることがほとんどです。大人になればなるほど、学生時代のような利害関係のない純粋な友人付き合いは作りにくくなってしまいます。相手を傷つけないように当たり障りのない言葉を選んで気を使いながら会話しなければなりません。

 ところがテニスという共通の趣味を通じて作った人間関係は、妙な利害が絡まないだけにずっと仲良くなれますし長続きもします。だからこそ、学生時代の友達のように遠慮せずに言いたいことを言い合えるようなサークルでありたいと思うのです。もちろん、テニスサークルにそこまで求めてないよ、という人に無理強いはしませんし、どうしてもそれがイヤなら辞めていってもらえば良いことですしね。学校や会社と違ってサークルなんて簡単に辞められるのですから。


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