第３戦に負けたところでイヤな予感はしていました。第４戦に負けた時点でかなり覚悟はしていました。それにしても名古屋に戻ってこられず第５戦で終戦になってしまうとは、やはり「予想外」でガックリとしてしまいます。しかも僕は第６戦のチケット、それもバックネット裏を入手していただけに、その試合が中日の胴上げ試合になると思っていただけに、余計に落胆も大きなものがあります。

　敗因はいくつも考えられるでしょう。しかし、なによりも「勝ち負けよりも楽しもう」と言い続けた新庄に負けたことが屈辱的です。勝ち負けを度外視すると宣言している相手に対して、懸命に勝利にこだわって負けてしまったのですから。見事に新庄の引き立て役を演じさせられてしまいました。

　昭和２９年の日本一から５２年。僕は４０年にわたってプロ野球を見続けてきましたが、今回日本ハムが日本一になったことで、唯一日本一を見たことがないチームが中日ドラゴンズになってしまいました（楽天は除きます）。しかもその間に６度もリーグ優勝しているのにです。ファンとしては本当に哀しい事実です。

　しかし、６度負けてもまた７回目に挑めば良いことです。幸い、今のセ・リーグで中日のライバル足りうるのは阪神タイガースだけです。来季、岩村がいなくなるヤクルト、小久保が抜ける巨人に比べて、中日の戦力ダウンはありません。現在の中日レギュラー陣はまさに脂が乗りきった年齢で、この２年くらいが戦力的にピークでしょう。特に来年は立浪と山本昌も引退をかけるシーズンになりそうですし、今度こそ日本一をもぎ取って欲しいと思います。