ふと気づいたのですが、この「コーカイ日誌」を書き始めて１０年が過ぎていました。最初に書いたのは1996/9/25「伊達公子引退!?」というもので、そうか、伊達の引退からもう１０年経ったのかと、自分が１０年書き続けたことよりもそちらに感慨深く思ってしまいました。

　もともと１０年前にテニスサークルのサイトを立ち上げようと思った時、何か毎日見に来てもらえるようなコンテンツが必要だなと考えて始めたのが、この「コーカイ日誌」です。当時はまだテニスサークルがサイトを持っていること自体珍しかったので、日本全国のテニス好きは早くから読んでくれていたようです。お陰でサークルへの入会希望者もどんどん集まって、サークル自体が大きく発展することができました。

　当時は「コーカイ日誌」はサークルへの人集めのためという側面が強かったのですが、いつの間にか独立したコンテンツとしてテニスに関係なくいろいろな人が読んでくれるようになりました。当初は「ネット上に日記を公開する」という行為自体がなかなか理解をしてもらえなかったのですが、近年のブログブームのお陰でいつの間にか「web日記」も市民権を得てしまったようで、最近は新たに知り合った人に「コーカイ日誌」の話をしてもすんなり受け入れてもらえるようになりました。

　ただインターネットの爆発的普及によって、実名で書いていることの不便さやリスクも爆発的に高まったのが残念です。なにせ実名で書いていて、周りの人間もみんな知っていて読んでいるのですから、話題は選ばざるを得ません。最初の頃に比べると今ではかなり内容をセーブしています。本当はもっと深く突っ込んで書きたいことや、ネタにしたら面白いけど取り上げられないこともあるのですが、涙を呑んで割愛しています。

　とは言え、曲がりなりにも１０年以上特に大きなトラブルもなくここまで書き続けてこられたのは、いつも読んでくださっている皆さんのお陰です。これからもあまり大きくなり過ぎないように、適度な大きさの「読者の輪」を想定しながら淡々と書き続けていきたいと考えていますので、よろしくお願いします。