幹事クリタのコーカイ日誌2006

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10月14日 ● 『セーラー服と機関銃』第1回。

 25年前の映画『セーラー服と機関銃』は薬師丸ひろ子をトップアイドルの座に押し上げた作品でした。当時大学生だった僕は特に角川映画のファンではなかったのですが、それでも薬師丸ひろ子と、それに続いて出てきた原田知世の魅力はよくわかりました。角川春樹は見る目があるなぁと感心したものです。

 もっとも、あの映画の人気は、作品の出来映えが素晴らしかったというよりも、時代の「勢い」に乗ったからという気がします。主役の薬師丸ひろ子も、プロデューサーの角川春樹も、原作の赤川次郎も、みんな昇り調子の旬の時期で、そういう乗りに乗っている面子が偶然揃った時にできた映画だからです。

 ドラマ『セーラー服と機関銃』は映画にかなりリスペクトを払っているようで、主題歌はそのまま踏襲しているし、主人公星泉の住んでいる部屋は「8940」(やくしまる)。今の若い視聴者だけではなく、25年前に映画を見た世代をも取り込もうとしている気持ちがよく表れています。

 映画も見た世代としては、やはり映画よりもドラマははるかに長丁場になるだけに、ダレないかというのが一番心配なところです。この心配は第1回を見た限りでは大丈夫そうでした。丁寧にキャラクターを描いていて、むしろ映画よりもストーリーがわかりやすくなっています。演出もテンポよく、コミカルな部分もうまくまとまっているし、この調子でいけばそれなりに面白くなりそうな気がします。

 さらに薬師丸ひろ子よりも長澤まさみの方がずっと可愛いし演技力もあります。堤真一も達者だし、まだチラッと顔見せしただけの小泉今日子や緒形拳も楽しみです。作品として比べたら、ドラマが映画を上回る出来になる可能性は十分です。

 もっともアイドルとしてのオーラだけは、長澤まさみよりも当時の薬師丸ひろ子の方がはるかに上ですけどね。こればかりはどうしようもありません。あの頃の薬師丸ひろ子の人気というのは、ちょっと説明がつかないようなものがありましたからね。


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