幹事クリタのコーカイ日誌2006

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10月6日 ● 若手女優の「黄金世代」。

 サッカー日本代表における中田英や中村、高原、小野らの黄金世代、プロ野球における「松坂世代」など、どんな世界にも才能が一気に登場することがありますが、今まさに女優の世界に旋風が吹き荒れています。

 この秋のドラマに長澤まさみ19才(『セーラー服と機関銃』)、綾瀬はるか21才(『たったひとつの恋』)、堀北真希18才(『鉄板少女アカネ!!』)、上野樹里21才(『のだめカンタービレ』)と20才前後の女優が主役でズラリと揃い踏み。さらに夏ドラマでも上戸彩21才(『下北サンデーズ』)、沢尻エリカ20才(『タイヨウのうた』)がいて、今は舞台に挑んでいる石原さとみ20才も含めて、本当に一気に同世代の若手が飛び出してきました。

 彼女たちの中で最初に目立ち始めたのは上戸彩だと思いますが、石原さとみが続き、長澤まさみと綾瀬はるかが本格派の若手女優として勢いをつけて、沢尻エリカのブレイクで完全に突出した「塊」となってきました。今や彼女たちはドラマだけではなくCMでも引っ張りだこで、飲料や食品を中心に電機やサービスまで幅広く活躍しています。

 かつて1980年代のアイドルブームの頃に、松田聖子、河合奈保子、松本伊代、中森明菜、小泉今日子らが一斉に出てきた時と似た空気を感じますが、あの頃はみんな歌手だったので、歌番組で競演することが多かったのに対し、今回は女優なので同時にテレビに登場することは滅多にありません。事務所が気を遣っているのか、ドラマや映画で共演することも少なく、それぞれが大事に育てられている感じがします。

 さらにこの世代にはまだまだブレイクしそうなメンバーがたくさんいる層の厚さも魅力です。2008年の大河ドラマで大河最年少主役となる宮崎あおい21才を筆頭に、蒼井優21才、香椎由宇19才、市川由衣21才、栗山千明22才、香里奈22才、相武紗季21才、井上真央19才、松下奈緒21才。すでにタレントとして知名度が高く実績のある鈴木杏19才、山田優22才、松浦亜弥20才らも含めれば、本当に黄金世代です。

 逆に少し上の世代にあたる20代後半で主役を張れる女優の層が薄い(仲間由紀恵、矢田亜希子、柴咲コウ、伊東美咲、広末涼子、田中麗奈くらい)ので、新世代の彼女たちが今後どんどん育ってくれば、ドラマや映画の主役がすっかり入れ替わりますし、また新しい表現が生まれてくるだろうと思います。5年後、10年後にこの黄金世代の中の誰がどんなポジションに立っていることになるか、今から楽しみです。

 

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