幹事クリタのコーカイ日誌2006

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9月17日 ● 最年長ノーヒットノーランの陰で。

 中日の山本昌が阪神を相手にノーヒットノーラン。41才1ヶ月での快挙は史上最年長記録のおまけつき。しかもこれで阪神に完全にとどめを刺して、いよいよ中日は優勝目指してまっしぐらです。こういう大一番での大記録というのは消化試合で達成された記録よりもはるかに価値が高いと思いますし、来年通算200勝を目指す山本昌には大きな弾みとなることでしょう。

 ところでこの大記録、許した走者はサード森野のエラーによるものだけでした。逆に言えば、森野のエラーがなければ完全試合だったわけで、そう考えるととんでもないエラーを森野はしでかしたものです。エラーが出たのがまだ4回だっただけに、森野も山本昌もまさかこのエラーによって完全試合を逃すことになるとは考えていなかったでしょうが、結果からすると森野は手痛い失策を犯したわけです。

 ただこれもモノは考えようで、もし森野のエラーがなく、ずっとパーフェクトを続けていたら、逆にみんなが意識してしまって、8回あたりにヒットを打たれていたり、下手をすればそれをきっかけに得点を奪われて試合自体をひっくり返されていたかも知れません。実際、大記録を寸前で逃した後に敗戦投手になったケースもそれほど珍しいというわけではありません。

 この試合において何より大事なことはとにかく勝つことです。昨日も書いたように後半戦の阪神のエース福原を叩いてこの3連戦で勝ち越せば、中日の優勝はほぼ確実になります。ノーヒットノーランは大きなおまけではありますが、あくまでもおまけであって大事なことは優勝することなのです。そう考えると勝ちを逃さずに済んだのは、森野のエラーで山本昌や他の選手が余計なプレッシャーをかけられなかったせいかも知れないのですから、あまり森野を責めては可哀想な気もします。

 長年中日を支えてきた山本昌と立浪が揃って日本一になれるチャンスはそう多くは残っていません。川上と福留がキャリアのピークにある今年が最大にして最後のチャンスです。相手が西武だろうがソフトバンクだろうが日本ハムだろうが、昭和29年以来の日本一という悲願をぜひとも達成して欲しいものです。


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