ようやく引っ越しが終わりました。最初にマンションを買うと決めたのが去年１１月のことですから、実に長い助走期間でした。その割には家の片づけは遅々として進まず。ほぼこの２〜３日のドタバタでやったので、もうヘトヘトになってしまいました。

　日曜日からマンガを詰め始め、詰め終わったのが月曜日の夕方。と言っても、月曜日の午前中は家具とカーテンの搬入があったのでできませんでしたが、とにかく頑張って詰めた約５０箱４０００冊のマンガ。やれやれと思いましたが、実はここからが大変で、なにせマンガ以外で梱包されていたのは服くらい。残るあれやこれをそれからずっと詰め始めたのです。結局朝までかかって何とか最低限の荷造りはしましたが、徹夜した割には半分くらいの荷物はそのまま。段ボール１００箱、半分はマンガという状態で火曜日の朝を迎えました。

　引っ越し屋は朝８時過ぎに現れて、さすがにプロという手際で瞬く間に搬出していきます。先ほど中を全て出したばかりの冷蔵庫も、まだ洗濯物が入ったままの洗濯機もどんどんトラックへ。１箱に約８０冊ものマンガが入って一人では持ち上げるのも大変なのに、一気に２箱ずつ運んでいきます。

　しかし、僕は搬出にずっと立ち合っているわけにはいきません。なにせ１０時過ぎに電器屋が来てテレビなどの搬入とセッティングを始めます。さらにガス屋が来て開栓して、さまざまなガス器具の説明をしていきます。そうして２組を相手にしている間に、トラックは旧マンションを出発。わずか１０数ｍ移動して新マンションの駐車場に入ってきました。新マンションの玄関先からその様子が手に取るようにわかります。

　まだ電気屋もガス屋もいる間に引っ越し屋が来て、大物を運び込む部屋を確認、早速養生を始めます。ようやくガス屋が帰っていきましたが、電気屋はテレビとＤＶＤレコーダーのセッティングを終わったところ。引っ越し屋が冷蔵庫を運び込む様子を興味深げに見ています。電器屋がミニコンポもトースターも電話機も全て出し終えて帰っていったところで、いよいよ引っ越しも本格化。次々と段ボール箱が運び込まれてきます。

　あれはそっち、これはあっち、と指示している間に、みるみる増殖していく段ボール。結局１２時には全て搬入は終わってしまいました。よく４時間の短い時間の中で搬出から搬入までやり終えるものです。さすがプロの仕事ぶりでした。感心。

　しかし、感心しているばかりは済みません。冷蔵庫やテレビを始め持ってきた家電のセッティングを、今度は自分たちでしていかなければいけません。特に僕は古いテレビとＤＶＤデッキを自分の部屋に入れたので、まずはそのセッティング。どこをどうつなげていたのか、自分でやったにも関わらず試行錯誤してしまいました。

　何とかテレビが映ると、今度はパソコンのセッティング。簡単な作業のはずでしたが、これが思わぬところで引っかかってしまいました。今回フレッツＡＤＳＬからフレッツ光プレミアムに変更したのですが、インターネット接続のセッティングにはＮＴＴから送られてきている「お客様番号」「アクセスパスワード」が必要なのです。しかし、そんな案内が来た覚えはこれっぽっちもありません。

　仕方ないのでまずプロバーダーのユーザーサポートに電話したところ、それがわからないとつながらないと言われてしまいました。そこでＮＴＴのサポートに電話するのですが、どれだけかけても「混み合っています」との音声ガイドが流れるばかりでつながりません。いらついて、新マンションのＮＴＴの担当者にかけてみますが、これもまた話し中になるばかり。挙げ句にテニスサークルのメンバーのＮＴＴ関係者にまで聞いてみましたが、やはりその案内が必要だということでした。

　全然覚えはないけど、もしかしたら引っ越しのドタバタでその案内が紛れてしまったのかも、と思って、改めてゴミの山（？）をかき分けようと決意。とりあえずその前にと旧マンションの郵便受けを覗いてみたら、なんとそこに「ご不在通知」のハガキがありました。ＮＴＴからの封書を預かっているとのこと。「これだ！」と思って、急いで郵便局まで取りにいったら、案の定ビンゴでした。

　無事にネットにつなげられるよになって、かなり「やりとげた感」があったのですが、こんなことはまだまだ序の口。なにせ新居の中には約１００箱の段ボールがそのままな上に、大半の生活道具はまだ旧居に置きっぱなしのままなのです。マンガと服と書類ばかり詰め込んでいたので、食器や調理道具、入浴や洗顔などの用品は全く梱包している余裕がなかったので、なにも新居にはありません。引っ越し後の半日間で数回新旧を往復しましたが、まだまだとても運び切れていません。いつになったら新居でちゃんと食事ができるようになることやらと思うくらいです。

　今のままではとてもとてもお客さんにも遊びにきてもらえませんから。壁一面（というか二面）の作りつけ書棚に入っている５０００冊のマンガを見せびらかすためにも、早く生活様式を整えないと。大きな山は越えましたが、まだまだ難所は続きます。