幹事クリタのコーカイ日誌2006

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9月7日 ● 天皇は投票で決めよう。

 秋篠宮に男児誕生ということで、日本中が祝賀ムード一色かと思いきや、意外と平静なのにむしろ驚いています。テレビも特番ばかり並んでテレ東がまたひとり抜け駆け的に視聴率を稼ぐかと思っていたら、各局とも通常の番組を放送しているし。この反応の薄さはなに?と考えましたが、ひとつは「男の子らしい」という噂が随分前から飛び交っていて、予想通りだったこともあり、もうひとつはやはり次男坊の家のことだから、という遠慮(?)もあるのかなと気もします。

 とは言え、やはり41年ぶりに皇室に男児誕生ということで、天皇家はもちろん、天皇家大好きな日本人にとっても明るいニュースには違いありません。とにかくこれで男の跡取りができたわけですから、皇室典範を改正して女性天皇や女系天皇を認めるという動きはしばらく沈静化することでしょう。ホッとした人も残念だと思う人も両方いることでしょうが、もちろん問題は先送りされただけのこと。今度の親王が天皇になっても、その後に必ず男の子が生まれるとは限らないのですから、何十年か後には同じ問題が繰り返される可能性が大です。

 ところで今の皇室典範が定める皇位継承順位では、この親王の誕生によって、皇太子→秋篠宮→親王ということになるわけですが、国民感情としては「愛子ちゃんは?」というのが必ずあると思います。過去にも女性天皇は存在していたわけですから、愛子ちゃんが天皇になっても前例に背くわけではありません。皇太子→愛子ちゃん→親王という女性天皇を中継ぎに挟む例も本来ならば十分に「あり」なわけです。

 もちろんそうなった時には皇太子→愛子ちゃん→愛子ちゃんの子ども(男でも女でも)という女系天皇だって今よりもずっと素直に認める空気ができているかも知れません。天皇制というのは日本という国の「象徴」、すなわち「シャッポ」だということですから、本来は国民が納得さえしていれば男だろうが女だろうが全然構わないと思うんですよね。問題はそのシャッポを被る国民の「納得性」が高いかどうかです。

 だから皇太子が天皇に即位したら、その次の皇太子を誰にするかは国民投票で決めることにしてはいかがでしょう?例えば秋篠宮と愛子ちゃんと親王が推薦されて候補者になるわけです。推薦人は皇族に限ることにして、皇族の間で「こいつはまずいだろう」という場合は推薦しないし、また本人がどうしても天皇になりたくない場合は断ることもできるわけです。そうすれば今より少しは皇族にも基本的人権が保障されます。もちろん本人が納得して候補者になっているんだから、天皇になる方も納得性が高いことでしょう。

 これなら皇室典範改正を巡って国民にわかりにくい議論を偉い学者先生が延々とやるよりも、すっきりあっさりしていてわかりやすいことこの上なし。これぞ「民主主義」だと思いますけどね。なにせ君主までも国民が投票で選ぶんだから。


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