幹事クリタのコーカイ日誌2006

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7月27日 ● 「使えない女」はイヤかも。

 またドラマ『結婚できない男』からのネタです。今週の放送で相変わらず阿部寛が天然で憎まれ口を叩きまくっていましたが、結局あの憎まれ口は素直に思っていることを口に出してしまっているだけなんだなぁ、と思いました。相手がどう感じるかということは抜きにして、自分が素直に「こう思った」こと、しかも「間違っていない」ことだから言っただけで、それの何が悪いかと。本当のことなんだから仕方ないじゃん、という姿勢、僕も若い頃は本当にそう思っていましたから、よーくわかります。

 ドラマの中で阿部寛が女医の夏川結衣を花火に誘います。自分だけ知っている花火ポイント(仕事場の屋上)を「他の誰にも言わないで」と言って誘うのですが、夏川は国仲涼子たちと一緒に花火に行く約束をしているからと断ります。すると阿部は「あいつがちゃんと場所をおさえているはずがない、きっと人混みばかりでビルの陰になって花火なんか見られるわけがない」と憎まれ口を叩き、夏川に「どうして他人を悪くばかり言うの」と例によって叱られます。しかし阿部はあくまでも「どうして本当のことを言っちゃいけないんです?」と母親に口答えする子どもみたいな態度です。

 で、ドラマは実際に国仲涼子の仕切りが悪く、阿倍の言うとおりになってしまい、しょげ返っている国仲を見かねて夏川が阿部がひとりで花火を楽しんでいる仕事場の屋上にみんなを連れてきてしまいます。ここでドラマを見ている女性たちは20代も30代も40代もきっと夏川、国仲の味方でしょう。「ひとりで花火を楽しんでいる哀れな阿部に仲間を連れてきて楽しくしてあげて、国仲も助けてあげた夏川エライ」と思ったことでしょう。

 しかし、男の側から見たら、あれはたまったものじゃありません。あくまでも誘ったのは夏川ひとりであり、彼女をせっかく「特別扱い」で自分だけの秘密の場所を教えたのに、一度断った挙げ句に内緒にしておいてくれと頼んだ連中までぞろぞろ連れてやってくるなんて裏切り行為です。しかも、その理由が阿部が見抜いていたとおり、国仲がどんくさかったからなんですから、全て「ほら、オレが言ったとおりじゃないの」てなもんです。

 僕にしてみれば夏川の裏切りも腹が立ちますが、それ以上に嫌いなのは国仲のような「使えない女」です。世話焼きお節介ですぐに仕切りたがる癖に、先が読めず気が回らず計画が穴だらけで結局周りに迷惑をかける。僕が自ら幹事を引き受けるのも、こういう人間に仕切られるとイライラして腹が立って仕方ないからです。「えーい、ちゃんとできないなら最初からやるな!」と思ってしまいます。しかし、金儲けでやっているわけではなく好意でやってくれている人間にそんなことも言えずに、ストレスがたまるばかり。だったら最初から何も言わずに自分で仕切る方が楽です。

 逆にキビキビとしていて良く気がつき隙のない計画を立ててくれる「できる女」はとても好感がもてます。そういう女は苦手、という男が世の中には掃いて捨てるほどたくさんいますが、「バカな女」が好きな男は大抵バカです。だから自分より上に立ってしまいそうなできる女を「怖い」とか「可愛げがない」とか言うのです。

 僕は自分が必ずしも全面的に女性の上に立たなければいけないとは考えていませんし、どうせ一緒にいるなら頭の回転が早くて使える女の方が楽しいし楽に決まっていると思うのですが、どうやら僕の意見は男のみならず女性に聞いても少数派みたいです。まあそのお陰で頭の良いできる女の競争率が下がるからラッキーなんですけどね。


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