幹事クリタのコーカイ日誌2006

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7月5日 ● 『結婚できない男』第1回。

 夏ドラマの先陣を切って(?)阿部寛主演の『結婚できない男』が始まりました。40才独身の偏屈な建築家の日常と変化を描くドラマ。男の「負け犬」人生という感じです。阿部寛は真面目な顔をしてコメディができるところが真骨頂。ふざけていないんだけど、なぜかコミカルに見えるのは、やはりあの大きすぎる体や濃すぎる顔のせいでしょうか。

 共演陣もなかなかです。阿部寛の相手役というカタチで3人の女優が登場します。夏川結衣は阿部寛がかかる女医役。これがまた見事なまでに典型的な「負け犬」女で、仕事の後はラーメン屋で食事、パチンコ、マンガ喫茶。いかにもいそうな高学歴で男に縁が無い女医像を作り上げています。

 高島礼子は『弁護士のくず』に続いての独身キャリアウーマン役。阿部寛の仕事上のパートナーという役柄ですが、こちらもまた「負け犬」感が漂っています。ただ夏川に比べると年齢が上なだけに、ちょっともう「抜けちゃった」感もあり、「負け犬」その後という印象。そのあたりの差異がうまく描かれています。

 阿部寛の隣人役に国仲涼子。こちらはまだ若い独身女性ですが、一人暮らしで犬を飼っていて付き合っている彼氏に振られて「負け犬」予備軍。要は男の負け犬の周りに女の負け犬の前・中・後という布陣です。東京にはこういう人種が多いし、これからますます増えていくことでしょうから、そういった時代を象徴するようなドラマです。

 第1回は人物紹介とそれらの主要人物が関係していく発端を描いていきました。しかし、まだ本格的に物語が始まったわけではないので、2回目以降の展開が楽しみです。ちなみに第1回のラストは「お尻丸出し」の屈辱に涙する阿部寛でしたが、テレビドラマではなかなかやらない思い切った演出でした。僕は男のお尻には興味はありませんが、このドラマの主要ターゲットである30代女性にはきっと受けたことでしょう。この調子でどんどんやってくれれば楽しみなドラマになりそうです。


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