幹事クリタのコーカイ日誌2006

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6月20日 ● 大人の対応とは。

 対人関係というのは日頃の生活で最大のストレスです。直接的な対応だけではなく、メールのやり取りでもそうしたストレスを感じることがあります。特に相手に悪意がないのはわかるけど、そういう書き方はないだろう、もう少しちゃんと気を遣った物言いはできないのかなと感じる時は、大人の対応をしてストレスの持っていく先がなくなり余計にストレスになることがしばしばあります。

 例えば、約束を変更したいとか、誘いを断るとかいう場合です。拙いメールの書き方の典型例は、言葉足らずで、ただ用件だけを伝えてくるパターン。「変更してください」「行けません」など、理由も書かずにそう言われてもこちらは「はぁ?」ってなもんです。他人の心理に疎い気が利かない男性や、もしくは自分を偉いと思っている年配者に多いようです。いろいろと事情を説明するのも面倒だし、どちらにしてもダメなんだから用件だけ伝えて良し、と本人は思っているのでしょう。

 次は自分の都合だけ書いてダメなことを正当化して謝らないタイプ。「こういう事情で仕方ないんだから変えてください」って当然のように言われても、それはそっちの都合でしょ、とこちらは思うのですが、なにせ向こうは「だって私は悪くないもん」という顔をしているばかりで、こちらの気持ちや事情など考えてくれません。これは若い女性に圧倒的に多く、自分のせいではないということさえ説明すれば、相手は納得するとでも思っているようです。

 以前にもドタキャンするのは圧倒的に若い女性が多い、ということを書いたら「それはクリタさんが若い女性に甘い顔をするからだ」と指摘されたことがありますが、どうも若い女性というのは自分は怒られないという奇妙な自信、もしくは甘えの気持ちがあるようです。そうじゃなければ自己正当化さえできれば相手の都合など関係ないという態度にはならないと思います。もっとも、これはご指摘のように僕自身にも相手をそうさせてしまう責任の一端がありそうですが。

 僕は別に「約束を変えるな」とか「誘われたら断るな」と言っているわけではありません。人間誰しも仕方ない事情はあります。ただそういう時はきちんと相手のことを考え思いやった言葉遣いをして欲しいと思うのです。悪意があるわけでもないのに「なんだこいつ」と思われたらお互いに損です。相手を喜ばせるような内容なら言葉は少なくて構いません。むしろ言葉が多いと押し付けがましくなります。しかし、相手を悲しませるような内容なら、その時は言葉を尽くして伝えるべきです。どうもそれが逆になってしまっている人が多いように感じます。

 そういう悪意はないけれども腹が立つメールを貰うと、思わず「こう書けば良いのに」と相手のメールを添削したくなりますが、これも言葉にこだわるコピーライターの性かも知れません。まあそういう時は、とりあえずすぐには返事をせず、ぐっとこらえて冷静になれるまで時間を作ってからより丁寧なメールを返すようにしていますけどね。なにせこういう時に正面切って相手を論破しても、相手が納得することは滅多にないし、結局しこりと虚しさが残るだけですから。喧嘩しても良いことはありません。大人の対応って言うのは、つまるところ「穏便に」という「事なかれ主義」になってしまうのかも。


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