幹事クリタのコーカイ日誌2006

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6月16日 ● 教育実習の思い出。

 「母校での教育実習はダメ」だそうです。母校で教育実習を受けると評価が甘くなって評価の客観性が確保できないからだとか。まあそういう部分もあるかも知れませんが、だからって母校はダメ、と決めつけるのも何だかなぁと思います。それはそれとして、きちんと評価しましょうってことで解決できないんでしょうか。評価する先生もプロなんだから、それくらいできて当たり前でしょ。

 それに母校だからこそのメリットというのもあるはずです。教育実習生を受け入れる学校側にとっては、卒業生ならどんな人物かある程度わかっていて安心だし、何より生徒にとっては実習生は先輩なわけですから親しみやすく、いろいろ先輩後輩の交流ができて教育的効果もあると思います。単に教育実習生の評価問題だけで、そうしたメリットを切り捨ててしまうのもあまりにも惜しいのではないでしょうか。

 僕も大学時代は教職をとったので教育実習に行きました。ただし多くは母校の高校に行くところを僕は地元の中学に行きましたけどね。理由のひとつは高校は家から遠いけど中学は近いから通うのが楽、ふたつめに高校では平凡な生徒だったけど中学では「神童」だっただけに先生もよく覚えていてくれて扱いが良い、みっつめに高校は進学校のため教育実習生を学力でいじめるけど、中学は校内暴力だけなので体力負けさえしなければ中学生の方が御しやすい。

 特に三番目の理由が大きかったですね。愛知県でトップクラスの進学校だった高校には僕なんかよりもずっと頭の良い生徒がたくさんいましたから、なめられると大変です。実際、僕自身も高校生の時は気に入らない実習生をみんなでからかっていましたから。その点、いくら当時は校内暴力が全盛だったとは言え、田舎の中学生ごときに体力でも迫力でも負けるような僕ではありませんでしたから、怖くもなんともありませんでした。実際に実習生にも関わらず態度が悪いと全員床に正座させたりして、体育ではなく国語だったにも関わらず「武闘派」の教育実習生でした。今だったら体罰で問題になっているかも知れませんね。

 それでも教育実習は楽しかったです。子どもたちとの交流だけではなく、一緒に実習を受けた仲間も同窓生だから楽しいし、若い先生たちと一緒に飲みにいったり、女の先生とデートしたりもしたし。それもこれも気安い母校だからこそできたわけです。教育実習は遊びじゃないというのはわかっていますし、20数年前と違って今の教育実習の現場を知らないので何とも言えませんが、楽しい教育実習だからいけないということはないと思います。真面目で難しい顔をしてさえいれば良い仕事ができるというわけではないのですから。


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