幹事クリタのコーカイ日誌2006

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6月10日 ● 全仏オープンテニスも大詰め。

 2週間にわたって繰り広げられてきた全仏オープンテニスもいよいよ大詰めになってきました。女子シングルスはエナンvsクズネツォワの対決になりました。2004年の全米を制したクズネツォワは危険なプレーヤーです。殺気にあふれるプレーぶりは女子テニス界のまさに「殺し屋」という感じ。ただ対するエナンは男子を含めても最強かもと思わせるような気迫あふれる選手ですから、「殺気対決」では決してひけを取りません。となると、やはりエナンの方が1枚上かなと思います。

 エナンが足元をすくわれるとしたら、全豪決勝の時のように体調を壊した時です。小さな体であれだけのショットを放つだけに、故障が多いのがエナンの弱点。体調さえ万全ならエナンに勝てる選手はほとんど見当たりませんが、少しでも弱みを見せたらクズネツォワが襲い掛かってくることでしょう。

 男子シングルスの決勝は予定通り、そして期待通りにフェデラーvsナダルの対決になりました。フェデラーはここまで見事な省エネぶりで、ほとんどの試合をあっさりと終わらせてきて体力は十分。その美しいテニスで4大会連続のグランドスラム制覇なるかどうか。

 対するナダルは相変わらず泥臭く走り回って守り抜いた挙句のカウンター一閃というテニスで勝ち上がってきました。これほどの守備力を誇る選手は過去にはいませんでした。しかもナダルは準決勝のルビチッチ戦をストレートで下してしまい、疲れも溜まっていません。いかなフェデラーと言えどもクレーコートで今のナダルに勝つのはかなり困難だと思います。手に汗握る好試合になることは間違いないと思いますが、やはりナダルが若干優勢でしょうか。特に試合がもつれて長引くほどにナダルのペースにはまっていくと思います。ただずっとナダルに負け続けているフェデラーに何かナダル対策ができていればわかりませんが。

 もうひとつ注目の決勝戦は女子ダブルス。杉山・ハンチュコバ組が第1シードのレイモンド・ストーサー組と対戦します。世界でも屈指のダブルス巧者である杉山ですが、最近はペアに恵まれず苦戦していました。しかしハンチュコバとのペアはなかなか好調のようで、少しずつ息も合って来ています。準決勝では全豪を制した中国ペアを見事に破りましたが、その試合をWOWOWで見ていたら、杉山がハンチュコバを引っ張ってどんどんレベルを上げていきました。伸びしろがあるだけに、杉山組のアップセットも期待したいと思います。

 

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