幹事クリタのコーカイ日誌2006

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6月7日 ● 検察のターゲット。

 ホリエモンに続いて村上欽ちゃんが逮捕されて、世の中のいわゆる「負け組」は大喝采、飲み屋で「そら見たことか」と溜飲を下げているというのが今の図式でしょうか。なんだかせつないというか、それで喜んでいるだけかよ、と突っ込みを入れたいのです。結局それは嫉妬心から出た暗い喝采ですから。

 そりゃホリエモンも村上もいけすかないなぁ、という気持ちはわかります。また実際にいろいろ誉められないようなこともしていたんでしょうし、逮捕されたことに異を唱えるつもりも擁護するつもりもさらさらありません。ただ、それで喜んで「はい終わり」じゃいけないんじゃないかという気がするのです。

 この2人の逮捕はいわば「出る杭は打たれる」の諺そのまんまで、やっぱり日本じゃ目立たずに周りの様子を窺いながら上手に立ち回っていかなければならないのかなぁ、と暗くなります。「ヒルズ族」とか言ってブイブイ言わせている連中なんか嫌いだ、というお父さんたちの気持ちもわかりますが、低い天井に息が詰まる思いをしている若者にとっては、やはりヒルズ族は希望でしょうし、その希望の芽を摘んでしまうだけでは、彼らの気持ちの持って行き場がありません。

 新しいビジネスモデルを引っさげて、才覚ひとつで成功するという若者の夢は育てたいし、そうしないと日本の将来は暗澹たるものになってしまいます。行き過ぎはあったとしても、やはり若者は常に元気で前向きで行動的でいて欲しいものです。

 検察がやるべきは、目立っている連中をしょっぴいて引きずりおろし、居酒屋にたむろす僻み根性のオヤジを喜ばせることではなく、本当に悪い黒幕を突き止めて追い込むことです。「巨悪を眠らせない」ことこそ、本来の検察の役割でしょう。ホリエモンも村上も決して「巨悪」なんかじゃありません。「せこい悪」くらいのものですから。


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